西村寿行を安楽死から読みつくす

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zoom RSS オロロンの呪縛

<<   作成日時 : 2007/03/01 00:54   >>

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納沙布市に何かが進行している。
我が子を失い、失意の自殺行に出ていた遠山崇子は、
根コンブのブローカーとして、一攫千金を狙う立部佑二と
行きずりの関係となり、大きな民宿ノサップ荘で一夜を
過ごす。買い付けを終え、小樽に向かう二人だったが、
土砂崩れやトンネル工事のためという理由で、
屈強な男たちに行方を阻まれ、納沙布市から外に出ること
ができない。冷静に周囲を見回すと、ノサップ荘の女中、
町の男たち、タクシードライバー、あげくには警察までもが
二人を市から出すまいと薄気味悪く振舞っていることに
気づく。やがて二人と全く同じ目に遭っている長沢夫妻の
話を聞き、一同は何かの陰謀が渦巻いていることに
強い確信を抱くが、そのころには町の人々が、収めていた牙を
徐々にあらわにし、ノサップ荘の宿泊客に剥けはじめていた。
妹の危機を知った、遠山直弘が救いの使途として、
東京から一路納沙布市へと向かい、弁護士遠山の
力で巨大な陰謀がいまここに暴かれていく。


納沙布市から出れない。とにかく出れない。
その理由がいっこうにわからない序盤の恐怖感は、
すごいものがあります。ホラーと呼んでもよいかもしれません。
正直、これを読んだ後、納沙布市には怖くていけません。
というか住んでる方は、これを読んだらちょっと気を悪く
するかもしれません。

そんな、すばらしきシチュエーションから
始まるこのお話は、師の作品の中でも最大級の
陰謀というべき、巨大な何かが善良な市民に襲い掛かります。
全部解決できるのか?と疑問になるほど、
後半は色々な場所で色々な人が、陰謀の渦に
巻き込まれてしまいます。

感動の名作:捜神鬼の後にこれを読んだ私は、
西村寿行という人が、全くわからなくなり、
宇宙的感性の持ち主として神格化することとなりました。

この作品でもやはり「霧」というのが、
恐怖感を引き立てる重要な役割を担っています。
登場人物の名前にも使われていますが、
イメージ通りの怪しさを持った男です。
なんとなくですが、立部さんもわたしのイメージする
『立部さん』の立ち振る舞いどおりなので嬉しかったりします。
・・・完全なる偏見。

つい先日「拿捕」のニュースがありましたが、
真っ先にこのお話を思い出し、昔の話ではないのだなと
深く感心しました。

ただ、被害者一向の入ったラーメン屋は
これまた偏見ですが、北海道の外れの国道沿いなどという
素敵な立地条件で、かなりおいしそうです。


寿行’sキーワードその参拾漆:荒唐無稽

今回の名言
まさし 「どうした、岡安」
岡安  「わかった、わかった」
まさし 「敬語を使え、岡安」
岡安  「わかりました、まさしさま」


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 古本なら10円くらいから。

オロロンの呪縛
オロロンの呪縛 (光文社文庫)

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