西村寿行を安楽死から読みつくす

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zoom RSS 無頼船ブーメランの日

<<   作成日時 : 2008/02/14 00:40   >>

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北極圏から奇跡の生還を遂げた無頼船。地中海では
一度、地対地スティンガーミサイルの攻撃を受けたこともあり、
アフリカは喜望峰経由での凱旋を試みる。これまでの歴戦の
傷跡を癒すため、ドックでエンジンを取替え、最新式ソナーや
衛星通信機材も装備し、充分にパワーアップさせた。しかし、
もはや世界のペーパーパイレーツを敵に回した無頼船は、
アフリカでも予想だにしていなかった魚雷攻撃を受けてしまう。
どうやら、この攻撃は激化する南ア情勢のどさくさに紛れて
引き起こされた国籍不明艦によるリベリア船籍ジャーメイン号
撃沈事件と絡んでいるようだ。急遽捜査に乗り出し、意を決して
南アに上陸するクルーたちだったが、アフリカでの合流を
約束していたジェーンが何者かに拉致され、早速出鼻を
くじかれてしまう。現地に待ち受ける多数の罠に、敵の巨大さを
思い知り、あげくにはCIAやMI−6が暗躍していることを知る。
今回ばかりはお手上げのムードが高まった時、
斯波の大学時代の友人、犬童が貴重な情報を手に現れる。
再び息を吹き返した無頼船は、敵組織の首魁と思われる、
CIA黒組のカーク・テリーを追い、まだまだ秘境の隠された
オーストラリア奥地へと踏み込むのだった。


すべての大陸制覇か、ついに超能力者登場のシリーズ第5段。

オーストラリアというと、
コアラを筆頭に、タスマニアなんちゃらといった
ゆかいな動物たちに囲まれ、のどかな田舎風情の残る国
という偏見を持っていましたが、
冒頭の魔犬や悪魔・奇怪な動物といった説明に
すっかりタスマニア〜のイメージを覆されてしまいます。

世界の僻地に、太古の日本人が渡り、文化を残している
といったくだりは他の作品でもいくつか見られましたが、
いつも、末期の哀しい運命に虚しさが漂います。
今宵も歴史は変えられず。

ところで、このお話、衝撃が二つ。

一つは、過去に沈没したコーネリアス号の乗組員が
『ハリー・ポーター』。平成元年に『ハリー・ポーター』。
『ハリー・ポッター』は平成10年。
よくある風の名前なんでしょうか。
『ハリー・ポーター』はひどいちょい役ですがね。

そしてもう一つ。クルー全員が逮捕され、
カタフリ(船乗りが自分の女自慢などを肩をふって話す)も
聞けず、つまらんと思っていたら、
とある組織の人間二人が登場。最初は『額の禿げ上がった男』
と『顎が二つにくびれた』という紹介でしたが、
すぐに『禿』と、そして『顎』よばわり。しかも、
『禿』が『禿』が、『顎』が『顎』がと連呼。ひどいっす。

ともかく、太古の日本人たちの真面目な活躍と、
現代のバカクルーたちの不真面目な活躍と、
一冊で二度おいしい作品でございます。

寿行’sキーワードその捌拾陸:桃源郷(シャングリラー)

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戦士 「どうします、酋長。殺しますか」


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無頼船ブーメランの日
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