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zoom RSS テーマ「読書」のブログ記事

みんなの「読書」ブログ

タイトル 日 時
凩の蝶
青森で身元不明の漂流死体があがり、その一ヵ月後に名古屋で またも身元不明の射殺死体。そして半月後に小樽近港でイカ調査船が 謎の爆発を遂げ、北海道では警視正とその妻が不審な事故死。 妻を強盗殺人で奪われた元警察官の舞坂は、一見、何のつながりもない これらの事件の背後に、大きな謀略が渦巻いていることを感じていた。 警視正の事故当夜、妻がその現場付近にあったと知り、東京から 一路、積丹半島へと向かった舞坂は、地元警察にあまりに無情な 冷たい対応を受ける。その不自然な対応に何かを感じた舞坂... ...続きを見る

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2008/04/02 01:04
母なる鷲
イイダコの”イイ”は”飯”と書き、その腹に溜まる はちきれんばかりの卵がまるで飯粒のよう見えるところから その名がついている。そのイイダコが皇居のお堀に現れた。 もちろんタコが淡水に住めるわけはなく、マスコミが 飛びついた。諸説飛び交う中、警察は、焼津の飛竜組組長、 伊造親分をマークした。伊造と子分の吉良は、その直前に モーターボートが大ダコに飲み込まれるのを目撃したと言い張り、 海上保安庁を困惑させていた。しかし、その珍ニュースが 一瞬にして地獄絵図へと変貌する。イイダコはデビ... ...続きを見る

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2008/03/01 01:19
無頼船ブーメランの日
北極圏から奇跡の生還を遂げた無頼船。地中海では 一度、地対地スティンガーミサイルの攻撃を受けたこともあり、 アフリカは喜望峰経由での凱旋を試みる。これまでの歴戦の 傷跡を癒すため、ドックでエンジンを取替え、最新式ソナーや 衛星通信機材も装備し、充分にパワーアップさせた。しかし、 もはや世界のペーパーパイレーツを敵に回した無頼船は、 アフリカでも予想だにしていなかった魚雷攻撃を受けてしまう。 どうやら、この攻撃は激化する南ア情勢のどさくさに紛れて 引き起こされた国籍不明艦によるリベ... ...続きを見る

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2008/02/14 00:40
癌病船応答セズ
イタリアでは、テロリスト集団として名を馳せる”蒼い旅団”。 その団長である、ジョルジュ・コロンボは情夫を病院に送る途中、 運悪く交通事故を起こし、情夫を置き去りにて逃走した。 情夫は近隣の病院に収容され、ウィルス感染による疾患と 診られたが、これまでに見たことのない体を黒く燃えつくすような 恐るべき症状と、あらゆる手をもってしても発見できない病原体 を抱えていた。世界最高峰の医療設備・スタッフを兼ね備え、 人類の希望を乗せて航海を続ける癌病船はその誇りのもと、 クローチェを収容し... ...続きを見る

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2008/02/06 00:42
死(ザ・デス)神
金鉱に恵まれ、政府の介入を最小限に留めた自治村・国分村。 法事に向かう途中、突如山間の中に現れたその整備された 街並に、安芸真澄と息子の守介は妖しげな空気を感じていた。 村の若者たちといざこざを起こしてしまった守介は、ふいをつかれ 一瞬のうちにおびただしい血にまみれてしまう。狂乱する 真澄に対し、若者はあろうことか、捕縛監禁の仕打ちを与え、 廃屋で真澄を奴隷化する。あまりに惨たらしい攻めを受ける真澄は 人間としての尊厳すら失いかけてしまう。しかし、真澄は守介の 仇を討つという一念... ...続きを見る

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2008/01/26 01:58
旅券のない犬
一頭の旅券を持たない犬がいた。紀州犬ジュウベエは 四歳の雄。ジュウベエは、ケニアで起きた邦人惨殺事件の 犯人を襲い、飼い主の復讐を遂げたことで一躍有名となった。 ジュウベエは、たった独りでケニアの街を出るが、 UPI記者バコールは、日本にいる残された息子のもとに 向かったのだと主張する。帰巣本能を超えたもう一つの能力 で、数千キロの旅に就いたというのだ。残された息子の哲人も、 ジュウベエに呼応し、邂逅を誓って、試練の旅に出る。 しかし、ジュウベエは悲運にも、旅の途中で、KGBから... ...続きを見る

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2007/12/21 00:15
遺恨の鯱
アパルトヘイトに思念。CIAには黒組というのがいる。 すさまじい訓練と最新鋭の教育を受け、知力体力ともに 常人を超えた猛者ばかりだ。しかし、普段は一般の職業に ついていて、仕事は年に1度あるかないか。20年に1度という ケースもある。指令は何層にも分かれた縦の連絡のみ。 したがって横のつながりはない。名簿の登録もない。 そんな連中が、次々といとも簡単に命を奪われていく。 1人失うだけでも国家の大打撃となるアメリカは内密に捜査を 開始した。当然疑われるのは永遠の宿敵KGB。KGBに... ...続きを見る

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2007/12/08 01:15
襤褸の詩
狐憑き騒ぎに狂った村から少女を救い出した、 老掏摸の亀造、賭場荒らしの三四郎、元刑事の源吉は、 それぞれの路に還っていったが、やはりまともに 生きることはできなかった。三人が三人とも尾羽打ち枯らして 放浪していたが、とある祭りでばったり再会する。 飢えきった三人は、血迷いごとと悟りつつも、猿の隠し持つ 百万円を奪おうと試行錯誤を繰り返す。ところが、 この猿を狙った謎の組織が現れ、三人は命をも狙われてしまう。 源吉が元刑事の機転を利かし、幾度となく危機を乗り越えると、 敵はついに... ...続きを見る

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2007/11/28 23:46
まぼろしの獣
昭和八年戦火の真っ只中に、荻生国光は 岩手県で半農半猟の貧しい暮らしを送っていた。 国光はひょんなことから松風という、威風堂々とした 精悍な馬を得たが、この松風は馬にあって馬にあらず、 元来臆病といわれる馬にもかかわらず、熊にも 立ち向かう強い気性を持った猟馬として育っていった。 もともとシロという狩猟専門の紀州犬を飼っていた国光は、 シロと松風に支えられ、妻のサチ、息子の広道とともに 厳しい東北の生活をなんとか乗り越えていた。 やがて、松風は松嵐、シロは鉄という子を授かり、 ... ...続きを見る

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2007/11/16 01:19
時の旅
クラブ親睦の森。中央アルプスの百ヘクタールを使い、 ゴルフ、乗馬、射撃などの充実させた施設を誇る 高級会員制リゾートクラブである。また、政界と財界が 一体となり自然の中に都市を形成させていくという 緑化高原山岳都市構想のモデルにもなっていた。 しかし、そんな華やかな政府の構想の影には、山林の 高い相続税と暴落した木材の狭間で絶望的な生活を 強いられる林業者の苦悩があった。この日も母が首を 吊り、父が気を狂わせ山を焼き、出奔してしまうという 悲劇の一家があった。一人残された佐竹樹... ...続きを見る

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2007/11/07 23:32
珍らしや蟾蜍、吐息す
もっとも組長らしくない組長・瀬田雄一は絶体絶命の ピンチに追い込まれていた。蛙に似たその顔に似合わず、 知略の持ち主である瀬田は、子分の五郎、安、公、 岩らとともに一時は神浴温泉旅館組合を牛耳るまでに のし上がったが、やはり小心が最大の致命傷となり、 いまは中野新橋の小旅館・東屋に追いやられていた。 そこへ、神浴温泉郷時代に対決した、カミサマと呼ばれる ババアが乗り込んできた。カミサマは人を呪殺できる 荼吉尼(だきに)の外法を使うという。観念した瀬田だったが、 カミサマの真の狙... ...続きを見る

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2007/11/01 00:55
ガラスの壁
渋谷区松濤四丁目で何かが進行していた。 全く普通の主婦が淫猥な妄執に執りつかれ、 夫たちは跪き、その狂気は他の家族にも 伝播していった。地上げ行為でその名を馳せる 情報ブローカーの天童は、自らが仕組んだ 松濤での陰謀に溺れながら、あっさりと鷲と名乗る 新たなる組織に命を奪われる。鷲は天童に取って 代わり、夫婦たちを手玉に取るが、次なる勢力、 神と一体になった教祖:ガッドを奉る叡智教会が 現れる。鷲の構成員である、雉・鷹・隼は、 教会に正面を切って激突を始めた。一方、 ただな... ...続きを見る

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2007/10/24 23:46
衂られた寒月
徳田刑事奔る。普段は登庁してすぐ酒を飲む。 手製の弁当と酒を新聞で隠し、チビリチビリと飲んでいる。 全国の新聞を隅から隅まで読みつくし、気になる記事は わざわざ出向いて謎を解く。そんな徳田刑事の奮闘記。 ・衂られた寒月 凶悪化した暴走族の少年たちが小旅行中の人妻たちに 襲い掛かった。それを助ける一人の少年と犬。 しかしその少年は、異常聴覚を持ち、社会には適合できない 非業の人生を送っていた。また、少年の父は情事を犯した母を 殺害し、現在服役中。孤立無援の少年に、悪魔憑きの噂すら... ...続きを見る

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2007/10/18 01:30
人類法廷
秋の紅葉を楽しむ観光客たちを一人の狂人が襲った。 男は、4台連なる観光バスの前に突然現れると、 運転手に次々とライフル銃弾を浴びせ、バスを谷底に 突き落とした。この事件による死者は百名を超え、 警察は大量虐殺事件に対し、かつてない緊張に包まれた。 しかし、犯人は追跡などには眼もくれず、近くに住む 夫婦の家に押し入り、妻に乗りかかっていた。 犯人の主張は、弟に社長の座を奪われ、自分の妻をも 寝取られたというものだった。あっさりと連行された 犯人だったが、犯人に対する司法の裁定も ... ...続きを見る

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2007/10/10 00:07
鉛の法廷
闇の法廷が再び開かれた。主催の鷹見玲子は、 柏森判事、米田検事、深木弁護士らとともに、 超豪華クルーザー・北星号に招かれる。正体不明の 老人が、何人たりとも知る由も無かった法廷の存在 をつきとめ、いとも簡単に暗黒に潜むメンバーたちを 集めたのだった。そして、あろうことか、その老人は 鷹見らに、船上で裁判を開始せよと命じた。 裁かれるのは、宗教法人という隠れ蓑を利用し、 巨額の富と血塗られた人脈を手にした宣撫教団。 宣撫教団は入信を拒み教祖を否定する信者の夫に 地獄の苦しみを味... ...続きを見る

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2007/09/29 01:58
無頼船、極北光に消ゆ
堅野が人妻と駆け落ち?!久々に日本に還ってきた、 無頼船こと孤北丸。クルーの騒動は陸に上がってもつきない。 還ってくるやいなや、麻薬密売事件に巻き込まれ、 キャプテン包木が、胴沢が、中股が、突撃を開始する。 一方、孤北丸の知恵袋・斯波は、単身ペーパーパイレーツの 捜査のため、紅海側の小国・ジプチへと旅立つが、フランス系が ほとんどを占めるジプチでは、東洋人は差別されており、 思うように動けない日々を過ごす。さらに、クルーの中では 一番信頼できる斯波を、敵はあっさりと姦計に嵌め、 ... ...続きを見る

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2007/09/22 01:28
雲の城
妻子もなく財産もないという徳田左近警視は、 警察庁が千人を投じても解決できなかった難事件を たった一人の足だけで、解決してきた。世間でも 知る人ぞ知る存在になって来た警視だったが、 命を危険にさらす捜査も少なくはない。望むところ と、腹を括ってかかって来る今度の敵どもは、 一筋縄ではいかないようだ。 ・雲の城 キンポウゲ科センニンソウ属のクレマチスに 魅せられた一大コンツェルンのオーナー会長・御子神は 自らが取仕切る社団法人クレマチス美術会の会員を 集め、超豪華クルーザー・... ...続きを見る

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2007/09/15 01:22
鷲の巣
またしても中郷が女性の死体を釣り上げた。 決してその金額には満足してはいなかった死神コンビ だったが、頻闇の鷲との死闘で得た報酬から一億円を出し、 豪華サロンクルーザー・孤北丸を購入した。 処女航海で、多船や岸壁に激突させながらもなんとか 焼津港にたどりついた伊能と中郷は、アルコールに浸りながら 知恵を絞り、突然、係留したまま飲み屋を開業してしまう。 二人らしい突拍子も無い発想に、海上保安庁も初めは 呆れ顔で見守っていたが、早速、組長・人斬り伊造率いる 地元の暴力団飛竜組とひと... ...続きを見る

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2007/09/06 23:47
憑神
酒を一杯引っかけながら、飄々と未解決事件の 謎を解いていく、和製コロンボ・徳田左近刑事が、 今回は北海道、瀬戸内、そして東北と全国をまたにかけ、 様々な人とふれあいながら、難事件に挑んでいく短編集。 ・憑神 そこは北海道のとある小さな町。 今年は近隣の山々で、何年かに一度しか実をつけない 出毛欅(ブナ)が一斉に実ったようだ。しかし、 それを好んで食べる溝鼠も大量発生してしまった。 町人は、皆、暴れまわる鼠群に手を焼いていたが、 鼠嫌いで知られる偏屈頑固の地主・青江は、 いち... ...続きを見る

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2007/09/03 00:52
垰よ永遠に
垰と峠は同義語だ。ほかにも乢、屺、屹、辿、嵶などがある。 たわ、たお、とう、だわ、などと読む。小菊は、同じ垰に 魅せられた唐沢医師とフェリーでの船旅をともにしていた。 そこに、一キロ四方にもおよぶ、毒蛾の大群が押し寄せる。 毒蛾一匹に六百万本持つといわれている毒針毛は、 フェリーのあらゆる隙間から乗客に襲い掛かり、 一瞬にして、華やかな海上散歩を地獄に変えてしまった。 小菊の死の真相を辿る秋葉文七は、小菊と唐沢医師の その後を知る沢という男とコンタクトをとり、かつて... ...続きを見る

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2007/08/27 00:44
監置零号
容疑者が逮捕されても完全黙秘を通すと 名前の呼びようがない。そこで、監置X号という略号を 付ける。正式には所轄警察署留置番号X号という。 当然、裁判では雇う弁護士もいない。国選弁護人が 登場する。国選弁護人の手当ては、通常の弁護費用に 満たない5万円だ。好んで引き受ける弁護士は皆無と いってよい。しかし、高沢法律事務所に居候弁護士 (イソベン)として所属する駆け出しの原田は、 進んで監置X号の弁護を引き受ける。沈黙に秘められた 大きな謎、被疑者の沈黙を貫くほどの心の慟哭を 放... ...続きを見る

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2007/08/19 22:38
世界新動物記
〜〜〜〜〜100作突破記念ブログ〜〜〜〜〜 ...続きを見る

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2007/08/10 01:08
緋の鯱
日本の司法関係者に次々と正体不明の男から脅迫電話が かかっていた。男は、犯罪者の釈放や虚偽の判決をするよう 指令を下し、守れなければ、相手を殺すという。 はじめは悪戯と受け取った司法関係者だったが、次々と 出る犠牲者たち、そして警察組織を後ろにつけたあらゆる 防御策を物ともせず、対象者の身内を洗脳するという悪魔とも 言うべき犯人の恐るべき手段に、もはやなすすべを無くしていた。 時宗首相は例によって、仙石文蔵に助けを求めたが、 仙石文蔵の思念を持ってしても首謀者とのコンタクトは ... ...続きを見る

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2007/08/05 23:50
夢想幻戯
陰陽の気を始終するは山なり。易に云く、天地を始終するは 山なりと云々。家語に云く、山は即ち中道なり、中は即ち色空となる。 万物すべては陰と陽で構成されている。その始まりは山、 その終わりも山にある。つまりこの世界は山にその祖があると し、山で修行することにより、悟りを完成させる事ができる。 玄道聖人と名乗った宮田雷四郎は、賭場荒らしだった過去も 懐かしく、京の貴婦人をその鍛え上げた男性のシンボルで 膝下に置き、玄道場で荒稼ぎをしていたが、大物政治家の 極秘情報を巡った争いに巻き込... ...続きを見る

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2007/07/31 23:20
妖しの花乱れにぞ
セイシェル共和国の謀略に参戦し、その視力を半分以上 奪われてしまった秋葉達人は、暗殺船(アルゴノーツ)こと レグルス号の甲板に立ち、人間の視力を遙かに凌駕する 『心眼』を体得した。老いてなお、天下無敵の武術使い、 羽化真人と山の老人(ハサンサバー)を味方につけ、 さらに戦力を増強したレグルス号の前に、今度は世界の 麻薬市場の大半を掌中に収めるボリビア・コネクションが 立ちはだかる。たった一隻の船に、戦闘機・魚雷潜水艇・ 対戦車ミサイルスティンガーまで繰り出されるが、 逢魔紀魅、... ...続きを見る

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2007/07/20 23:51
頻闇にいのち惑ひぬ
死人が甦る。EC首脳会議を巨大テロリスト集団から守り、 またもその無敵な凶暴ぶりを世間に知らしめた死神の中郷は、 あいも変わらずパリでアルコール浸りの日々を送っていた。 ある日、ポルトガル沖で鮫狩りに没頭していた中郷のもとに、 死にかけの日本人女性が流れ着く。公安特科隊としての 使命を放棄した中郷にとっては、嫌な展開だった。 しかし、中郷の予感は的中し、このときを境に周辺に、 不穏な事件が次々巻き起こり、獣じみた中郷の嗅覚は、 事件の背景に巨大な陰謀が潜んでいることを嗅ぎつける。... ...続きを見る

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2007/07/17 00:58
花に三春の約あり
花に三春の約あり。花は初春、仲春、晩春になれば必ず咲く。 秋葉達人は、謡曲・鞍馬天狗の一節を、娘への愛と陳謝を込め 存分に歌いあげた。秋葉の妻・逢魔麻紀子は、明鏡流杖術を 相伝されし、不遇の女。鬼無の里が、巨大な悪の陰謀に 巻き込まれたとき、麻紀子は西ドイツにまで連れ去られ、 その身を傷つけられている。後に、病魔に侵され、その短い 生涯に幕を閉じている。秋葉は麻紀子との間に、紀魅という娘を 授かるが、暗殺船(アルゴノーツ)と呼ばれるレグルス号に 乗り込み、裏世界に暗躍する諜報活動... ...続きを見る

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2007/07/07 00:58
黒猫の眸のほめき
作家西村寿行は、自慢の赤いベンツを飛ばし、 取材旅行に同行した各社の編集者たちを引き離した。 落ち合うドライブインまで、助手席に秘書兼愛人の真砂を 乗せ、一足先に東北自動車道を200kmのスピードで かっ飛ばして行った。ところが、編集者たちがドライブイン につくと、ベンツとともに二人は忽然と姿を消していた。 出口やサービスエリアに仕掛けが無いかと必死に二人を 探す編集者たちに続き、地方新聞、ついには警察までもが 捜索に踏み出すが、全く行方の掴めぬまま三ヶ月が 経過してしまう。二... ...続きを見る

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2007/06/26 00:27
魔境へ、無頼船
無頼船こと狐北丸は、再びペーパーパイレーツを追っていた。 保険機構の草分け的存在、ロイド社に真っ向から挑んできた 今回の敵は、魔の海峡として名高い・バミューダトライアングル で八隻の船団をほぼ間違いなく偽装で沈めているという。 また、ロイド社の仕向ける調査員をことごとく亡き者とし、 死に物狂いで証拠隠滅を謀っていた。調査員として無残に マシンガンで蜂の巣にされてしまった男の一人は、訳あって 狐北丸でクルーたちと旅を続けるジェーンのいとこ・スティーブ だった。怒り狂ったのはジェーン... ...続きを見る

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2007/06/16 23:36
空蝉の街
武闘派の暴力刑事・平泉は、警察を馘になって荒れていた。 悪友で金持ちのドラ息子・宗村の億ションに転がり込み、 アルコール漬けの毎日を過ごす。それというのも、 警察としての本分を全うし、暴走族を蹴散らしたというのに、 相手の父が世界屈指の化学プラント会社の重役というだけで、 職を失ったのだ。宗村も、その世間知らずぶりから、美人局に 合い、地位のある父親から勘当を受けていたところだった。 しかし、行く末の見えない二人の元に現れたのは、以外にも、 平泉の仇とも言える、化学プラント会社大... ...続きを見る

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2007/06/12 00:08
沈黙の渚
何故こんな目に。医師の河北正和は、運転中に 血まみれの若い白人女性を拾い、手当てを施した。 マリアと名乗るロシア人の女性は、CIAの暗躍する 亡命の旅の途中で、身代わりの乗った飛行機を撃墜され、 自分の乗っていた列車は、護衛の海上保安庁員もろとも、 千人近い乗客を巻き込み、爆破されたという。 正義感の強い河北は、それ以上の事情は聞かずに、 マリアを自宅で保護していたが、情報組織の追っ手に 嗅ぎつけられ陵辱の末、妻子を殺されたあげく、 家ごと爆破されてしまう。茫然自失の河北に唯一... ...続きを見る

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2007/06/05 23:42
石塊の衢
鹿児島群十島村中之島。南端の小さな島村出身の 金城昇(かなぐすのぼる)は、唯一自信のある器具潜水に 命を賭けていた。ギネスブックに挑戦し、記録を塗り替える ことで、狭く貧しい島村から脱出し、きらびやかな表舞台に 立つことしか見えていなかった。しかし皮肉にも身内の 霊影の前に、その夢は打ち砕かれてしまう。 失意の金城だったが、その挑戦の際、自作の潜水用カメラに、 闇を光に変えるかもしれないヒントが写っていることを知り、 再び野望を持って、一路、水中考古学の権威である 三島教授のも... ...続きを見る

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2007/05/31 00:09
垰 大魔縁
「針吸峠にはおそるべき禁呪が秘められていた。」 「人間を自在に操る炯る目のおそるべき一族がいる。  それをさらに凌ぐ焱の陣が存在する。」 娘・小菊の叙情日記に書かれていた、これまでと異なる不可解な 文面に戸惑う秋葉文七。秋葉の操るゴールデンイーグルは 相変わらず怪物ぶりを発揮し、トラブルをものともせずに 小菊の旅した路を疾駆していた。今回の旅では、 秋葉を執拗に追いかける暴力団組長の長岳源二、 扼胆猫焙(やくたんねこあぶり)という土地に住む屈折した 歴史の中で生き... ...続きを見る

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2007/05/26 00:44
霖雨の時計台
テレビの編成局員、曲垣修造は冒険を犯さない現在の スポンサー第一主義の番組編成に疲れと諦めを抱き、 第一線からは退いていた。陰鬱な霖雨の中、車を走らせていた 曲垣は、急に飛び出してきた男を轢いてしまう。 しかし、轢かれた男はすぐさま立ち上がり、「あと、百二十時間」 という呟きを残して、走り去っていった。 警視庁捜査一課、芹沢孝包。曲垣の轢いた男の名前だった。 芹沢は、妻に背かれ人生を失いかけていたところ、 旧知の柳瀬寿彦検事から、ある事件の死刑執行が近いという話を 聞き、突然そ... ...続きを見る

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2007/05/20 02:49
症候群
ミステリーと呼ぶべきかサスペンスと呼ぶべきか、 弱者と強者の明暗がはっきりと分かれ、人々の醜さが ひたすら狂宴を繰り広げる、禁断の短編集。 ・症候群 北岡刑事の妹、路子が阿賀野川の近くの山中で 変死体となって発見された。路子は一ヶ月前、夫である 北岡の後輩、若生とともに、忽然と行方を消していた。 また、同じように全く別の二組の男女が国道8号線沿いで 行方不明となっていたが、捜査は行き詰まり、 某国による拉致、宇宙人による拉致などの様々な憶測が 飛び交っている最中の出来事だった... ...続きを見る

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2007/05/13 02:14
幻戯
玄とは自然の始祖をいう。万物の生まれ出る大もとである。 ぼんやりと暗く見えるほど深いため”微”と呼ばれる。 ぼおっと霞むほどに遠いため”妙”と呼ばれる。 玄道を極めれば仙人になれるという。 海外で数々の死闘を繰り広げてきた、宮田雷四郎は、 これまでの冒険で出会った世界の仙人と呼べる偉人たちの 影響を受け、日本に帰国するとすぐさま山篭りを始めた。 都合のいい解釈はあるものの、賭場荒らしの他に食べていく すべを知らない雷四郎は、常軌を逸した激しい修行を行い、 仙人とまでは行かないも... ...続きを見る

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2007/05/07 00:01
濫觴の宴
府中競馬場の売上金は現金輸送車の鋼鉄の壁と、 ジュラルミンケース、そして幾多の鍵で厳重な武装 が施されていた。さらに搬送は、ランダムに選ばれた銀行へ、 当日決められる時間・ルートで行われるという徹底ぶりで、 強奪を考えるものなど皆無だと思われていた。 しかし、ある日中央高速を走る39億円を積んだその輸送車に 大型トラックが襲い掛かると、空からはバートル107という 大型ヘリコプターが飛来し、現金はあっさり輸送車ごと 奪い去られてしまう。バートル107を執拗に追う警察だったが、 ... ...続きを見る

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2007/05/02 01:45
裸の冬
珍しい名前・その表現だけでは、終わらせることのできない 数奇な運命を持った白骨紅(しらほね・くれない)が、ある日 突然やってきた組織的な悪漢たちに暴行拉致されてしまった。 内縁の夫である、こちらも珍しい名前を持つ拝郷樺介 (はいごう・かんばのすけ)は、紅の安否を気づかいながらも、 手掛かりが全く無く、手も足も出せない状況に置かれていた。 しかし、そこに偏屈で気性の荒い歴史学者・堂本常久が現れ、 紅が幻の錦繡織を紡げる阿羅木一族の一子相伝伝承者で あると、思いもよらな... ...続きを見る

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2007/04/28 01:49
鬼狂い
一人娘の美和を白血病の病魔に奪われ、生きがいを 失った母親の佐里が、夫・国光の許を離れ六年の月日が経つ。 この日、国光の目の前には、末期の肺癌に全身を蝕まれ、 力なく病院のベッドに横たえる元妻・佐里の姿があった。 国光は、病院の無菌室から出ることを許されず、 日の光を見ることなく小さな生命の灯火を消した美和の無念を 佐里にダブらせ、佐里を郷里の青森で死なせてやろうと決意する。 警察官だった国光は、自らも未来を絶ち、強盗を働いた金で、 癌には鎮痛剤として効力を発揮する麻薬を入手し、... ...続きを見る

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2007/04/24 00:41
牛馬解き放ち 〜太政官布告第二九五号〜
幕府は人身売買を禁じていた。しかし、それは名目上のこと。 宿が貧しい村から借金の質物として飯盛女を買うことは 認められており、また飯盛女が春を売るのも公然と行われていた。 飯盛女は、牛馬以上に酷使を受け、奴隷そのものの扱いで 三十路前には精根尽き果て短い人生を終えるという。 ある日盗っ人の文吉は、中仙道の旅籠で一人の飯盛女・ふじ に同情を寄せていた。そのさなか、気の触れた別の飯盛女の 壮絶な最期に遭遇する。文吉の中で何かが裂け、文吉は 飯盛女を生き地獄から連れ去り、楽園を作ろうと... ...続きを見る

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2007/04/20 00:41
地獄
作家・西村寿行は出版社の顔馴染みを集め、 伊豆大島に釣り旅行へ出向いた。くせのある人物ばかりの 御一行は、お互いに相手を馬鹿にしたり、いがみ合ったり しながらも、そこそこ楽しい釣りに勤しんでいた。夜の宿では、 昼間に釣り上げた大きなトラ河豚を肴にした宴が開かれていたが、 一向は舌の痺れとともに、意識朦朧の闇の世界へ落ちていって しまう。ふと、目覚めた西村は目の前に三途の川、鬼、脱衣婆、 白無垢京帷子の亡者たちといった文献通りの「地獄」を見る。 三途の川を越え、次第に集まって来た西... ...続きを見る

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2007/04/15 02:44
狼のユーコン河
アラスカ大陸のエスキモーやインディアンの中で、 伝説の人物とされているユーコンウルフこと戎能兵馬は インディアンを襲う悪党どもをたった一人で壊滅した 武勇を持つ。少し老いたユーコンウルフではあったが、 マウント、そしてヒルと名づけた二頭の強き狼たちを連れ、 インディアンマウンテンで自然と闘いながら生きていた。 一方、鉱山会社のアラスカ代表として活躍する氏家沖之介は、 白人のマリーという妻とともに、都市部で暮らしていたが 第二次大戦で連合軍の旗色が悪くなったことをきっかけに、 日... ...続きを見る

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2007/04/10 00:33
京都の祇甲・祇東・先斗町・上七軒・宮川町を五花街と呼ぶ。 祇甲は祇園ともいう。その祇園で名の知れた苑生という舞妓が 胸や秘部を抉り取られるという無残な姿で殺された。 関係者の誰もが阿漕という表現を使うほど、苑生は金に執着 していたという。明白な恨みによる犯行と思われたが、捜査は 難航し、捜査に加わった苑生の異母兄・御門興宣刑事は、 苑生と縁のあった元工場経営者の屋形重介という年配の男と ともに、第二の犯行を待った。屋形は、美樹という若い女性の 世話になり優雅な隠居生活を送っていた... ...続きを見る

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2007/04/04 02:12
鷲の啼く北回帰線
総理の娘が誘拐された。 スイスの玄関口チューリッヒで行方を絶ち、何者かに 拉致された可能性が高いという。外事警察は、この事態に 朱野能子という優れた容貌姿態を持つ腕利きの捜査員を 投入した。しかし、その朱野もマルセイユ領事館に電話で 「北回帰線に鷲が啼いている」という謎の言葉を残し、 消息を絶ってしまう。一方、僧都保行の東京壊滅テロから一年、 当時公安特科隊を率いて阿修羅のごとく暴れ回った、 中郷広秋は、その事件であまりに大きな国家的被害を 出したことの責任をとる名目、そして自... ...続きを見る

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2007/04/01 00:44
碧い鯱
緑人間現る。トルクメン共和国の小さな村:アシャは スホーベイと呼ばれる熱乾風に襲われた。猛烈な スホーベイは酸素の薄い空気塊を運び、村を一気に 壊滅へと追いやった。気象学者アーサー・オコンナーは、 この事態の根源には、地球の砂漠化があると見て、 自ら死地へと向かうが、皮肉にも恐るべき空気塊により、 帰らぬ人となる。オコンナーの秘書を務めていた エミリー・タウンゼントは亡きオコンナーの意思を継ぎ、 ブラジルの大規模森林開発を食い止めるべく、 命を狙われながらも果敢にこの開発の背後... ...続きを見る

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2007/03/26 00:37
晩秋の陽の炎ゆ
一族全員が槐(えんじゅ)性を名乗る槐一族の生き残り、 槐帰雲(かえりくも)は槐重衡(しげひら)率いる 八人の謀反者を探し求め双六川の上流に辿りついた。 五年前、族長である帰雲の父が男色に狂奔する 重衡ら若者たちを強く諌めたが、重衡らは反発し、 毒殺の暴挙を企て、一族を滅亡の危機に追い込んだのだ。 さらに重衡らは、一族に代々伝わる財宝強奪をもくろみ、 一族が最強の獣を目指し育て上げた北斗・天竜・地竜という 三頭の狼犬を連れ、雲を霞と消え去ったのだった。 一族の危機に、村を離れてい... ...続きを見る

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2007/03/23 02:03
秋霖
戦国の世、西国における名家中の名家と称された尼子氏は、 度重なる毛利氏の姦計の前に翻弄され、暗愚の家臣が 引き起こした内乱により滅びの一途を辿っていた。 虐殺にあった尼子氏の一党である新宮党の少年、 新宮孫四郎は、追っ手を逃れ瀬戸内海の小島に流れ着いた。 そこには、戦に明け暮れることに虚しさを感じた名のある 武将たちが棲みついていた。中でも道家道人と名乗る初老の 男は、その昔、火渡りの兼(かぬる)として、元寇討伐の 最前線で魔性の武術を披露し、八面六臂の活躍を見せた 伝説の男。... ...続きを見る

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2007/03/19 00:11
風紋の街
歴史にその豪勇無双ぶりを記す、松浦水軍の末裔 鉈割瓢と斧割糺は、その由緒正しい血からは想像も できない奇想天外で大の女好きというドジなコンビ。 刑事をしていた糺は、やはり女を餌にした簡単な罠に 引っかかり、瓢をも巻き込んで、無実の刑を受けてきた ところだった。職を失った二人は無人島で、 ひもじい暮らしを送っていたが、今度は瓢の思いつきで 人妻を無人島に誘拐してくるという大胆な計画を遂行する。 これをきっかけに、ドーベルマンを珍妙な作戦で手なずけたり、 暴力団に狙われたり、余命の... ...続きを見る

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2007/03/12 00:37
攻旗だ、無頼船よ
無頼船こと狐北丸がペーパーパイレーツを相手に 死闘を繰り広げ、何度も地獄の淵に立たされた乗組員が 恐怖のあまり海を捨て、陸に散ってから1年が経とうとしていた。 元船長の包木の結婚式に船を下りた男たちが再び集結したが、 陸に彼らの居場所はなく、誰一人としてまともな暮らしの できているものはいなかった。そこへ元東京地検特捜部検事の 斯波が新手のペーパーパイレーツ退治の話を持ちかけると、 胴沢、中股ら、かつての乗組員たちは、待ってましたとばかりに 再び弧北丸へと乗り込んでいくのだった。... ...続きを見る

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2007/03/07 01:21
オロロンの呪縛
納沙布市に何かが進行している。 我が子を失い、失意の自殺行に出ていた遠山崇子は、 根コンブのブローカーとして、一攫千金を狙う立部佑二と 行きずりの関係となり、大きな民宿ノサップ荘で一夜を 過ごす。買い付けを終え、小樽に向かう二人だったが、 土砂崩れやトンネル工事のためという理由で、 屈強な男たちに行方を阻まれ、納沙布市から外に出ること ができない。冷静に周囲を見回すと、ノサップ荘の女中、 町の男たち、タクシードライバー、あげくには警察までもが 二人を市から出すまいと薄気味悪く振... ...続きを見る

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2007/03/01 00:54
扉のない闇
人間の心理を深く掘り下げ、少しだけ世にも奇妙な世界の 扉を開け、様々な出来事に巻き込まれる人々を冷静に描く 短編集。男が、女が、街に潜む魑魅魍魎が闇の中を駆け抜ける。 ・扉の彼方へ 婦女暴行殺害犯を追いつめた野方捜査員は、 犯人高原の行った鬼畜の所業に、捜査員の本分を忘れ、 無造作に射殺してしまう。それから三年が経ち、野方は 亡くなって間もない母の供養のため、車で国道を走っていた。 豪雨と霧の中、山中の見知らぬ街に迷い込んだ野方は、 近くの派出所で道を尋ねるが、派出所所員の眼を... ...続きを見る

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2007/02/26 00:38
闇の法廷
謎の美女・鷹見玲子の主催する闇の法廷は、表の世界でも 名の知れた、裁判官・弁護士・検事・捜査員で構成され、 真実のみを追求し悪しき者を裁く文字通り闇の法廷であった。 古びたテーブルと椅子の並ぶ一室で、起訴状朗読から 罪状認否、意見陳述と通常の法廷通りにことは進んでいく。 まず法廷に喚問されたのは犬猫に愛情のかけらも持たず、 無造作にその小さな命を奪っていく偏執狂の男。 完璧なまでに調査しつくされた男の所業が、次々と 闇の法廷で明らかにされていく。闇の法廷の判決には 無罪放免か有... ...続きを見る

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2007/02/21 01:10
ふたたび渚に
寺田賢吾は父の死に疑問を感じていた。 海上保安庁を経て、貿易船南海丸の船長となった父、 洋祐は海難事故で海に沈み、南海丸の生き残り三人も 陸に上がってから謎の死を遂げていたのだ。偶然に、 日本海溝調査船に乗ることのできた賢吾は、深海撮影用 フィルムに南海丸と父の白骨死体を収めることに成功した。 しかし、それをきっかけに寺田は妻とともに、拉致監禁の後、 海へと消えてしまう。寺田をよく知る関守充介は、 「遠い渚」で阿修羅のごとく暴れ狂った代償として、 海上保安庁を勇退し、静かに暮ら... ...続きを見る

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2007/02/16 00:24
無頼船
幼い頃母に捨てられ、拾われた独航船(トランバー)で育ち、 情に厚く、喧嘩は無敵の海に一生をかける勇敢な船長(キャプテン) 包木一膳(かねきいちぜん) 仏門から裏社会まで渡り歩き、最後に包木の船に流れ着いた 坊主頭の大男、力だけなら包木にも引けをとらない甲板長(ボースン) 胴沢喜三郎(どうざわきさぶろう) 船員の中では、マシな判断力と知識を持つが、それでも喧嘩騒ぎと 女のためなら、仲間を蹴散らす気性の荒さを出す機関長(チェンジニア) 中股権介(なかまたけんすけ) 逃亡中、料理の腕... ...続きを見る

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2007/02/12 00:12
虚空の影落つ
時の実権を握る岩倉具視は、明治政府創世のため、 おびただしい数の百姓を犠牲にした。幕府を打ち倒すため 利用するだけ利用し、幕府亡き後は、江戸の頃より 重税を貸し、一揆には砲弾で押さえ込む非情ぶりを見せた。 百姓たちの心の支えは、虚空と呼ばれる謎の人物。 年貢半減、奴隷解放に奔走する赤報隊の参謀であった虚空は、 雲水姿で錫杖を自在に操り、敵という敵を指一本触れさせる ことなく返り討ちにする神技的杖術を体得しているという。 岩倉は、百姓勢を惨殺し続ける一方で、虚空を恐れ、 藩主たち... ...続きを見る

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2007/02/05 01:58
癌病船
アメリカのリチャードスコット記念財団は、 スコットのたっての願いを叶え、超巨大船籍・北斗号、 人呼んで「癌病船」を建造した。財団の資金を すべて投入したという癌病船は、膨大な最新鋭の医療機器を 搭載し、治療にあたる医師は三百名を越すという、 世界の病人にとって希望の医療船であった。 船長には、スコットとは旧知の仲であった、誇り高き海の男・ 白鳥鉄善、病院長にはスコットの構想に涙したという ゲーリー・ハリソンが就任し、八百人の患者を乗せ、 人類と癌との闘いの船出に就くのだった。 ... ...続きを見る

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2007/01/30 01:15
虚空の舞い
浅津伊勢は団地の屋上で不運にも暴漢に襲われた。 その後も暴漢に執拗な脅迫を受け、娘の伊都と夫の一秋を 残して失踪してしまう。時を同じくして、不慮の事故を 起こしてしまった三田村貴子も同様に、失意のまま忽然と 姿を消してしまう。貴子の夫である高介と一秋は、 お互いの妻を捜索しているところ、偶然に出会い、ともに この尋様ではない失踪の裏側にある謎にせまって行く。 二人の懸命な捜索は、人知れぬ里で女性たちの かけ込み寺のような画塾を開く、麦野広子という人物に たどり着く。広子は、その... ...続きを見る

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2007/01/25 01:56
血の翳り
警視庁捜査一課の霜月令七は、血を遡っていた。 霜月は自宅近くの多摩川河畔で、妻子が絞め殺されてから、 警察を後にし、単身捜索に乗り出していた。 一つの手掛かりも浮かばぬまま二年が過ぎたが、 ついに霜月の前に、凄腕の襲撃者が現れた。 霜月は初めて事件の背景に隠された一端を見る。 一方で、「血(ルジラ)」という、自分の血縁を遡り その末裔を一人ずつ調査し、家系についてのコラムや 言い伝えなどを募った小冊子の存在を知る。 この「血」をきっかけとなり、事件の背景に想像の粋を超える 文... ...続きを見る

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2007/01/19 01:23
妖魔
あるときは人の支えとなり、あるときは人に牙を剥く、 そんな動物や自然との共存をテーマに描いた短編集。 事件発生となれば徳田左近刑事も登場します。 ・賢者の宴 何百年も前から伝わる吉右衛門狐の伝説が 現代に甦ったという。村の男女をかどわかし、 執りつかれたものは、夫婦に関係なくお告げの相手と まぐわい、村の秩序を乱し放題にしていた。 困り果てた村人は、つてで唯一狩りのできる栄吉に 相談する。栄吉は、吉右衛門狐、いかほどのものかと、 力強い足取りで、最初に狐が出没したという炭焼き... ...続きを見る

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2007/01/14 23:47
蘭菊の狐
大正のはじめころ、中部地方の山奥の村・妻木で、 出雲辰次郎は阿漕な高利貸しを営んでいた。 亭主の支払えない分の肩として、妻を妾に奪い取るなど、 辰次郎の取立ての悪辣ぶりは、村民を悩ましていた。 村民は、有力者への抵抗手段として当時流行っていた 「狐憑き」の噂を立て、辰次郎を村八分とした。 辰次郎は、狐の中でも最も恐ろしい尾裂狐を飼っている、 そばに寄ると憑かれてしまうから、辰次郎との関わりを 無くすというのだ。辰次郎は人々に忌み嫌われながら 戦後の動乱の中、ひっそりと息を引きと... ...続きを見る

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2007/01/08 01:24
鬼女哀し
「無謀大型トラック膺懲か」新聞の見出しがそう騒ぎ立てた。 技術革新により一昔前より、スピード・安定感ともに乗用車に 引けをとらないまで高性能となったトラックやトレーラーが 高速道路を占拠し、一般車をあおるなどの暴走運転を 繰り返していたが、制裁とも呼べる一発のダムダム弾が飛来し、 暴走運転手を死に至らしめ、他の車も巻き込む大惨事を 生み出したのだった。事件はこれに終わらず、立て続けに 三件のハイウェイ狙撃が起こる。二件目の事件に偶然 居合わせた斗樫刑事を初めとする捜査陣は、膺懲説... ...続きを見る

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2007/01/06 01:20
鬼の跫
捜査四課の越智数正は、妻と若き医師・由布文人の 不倫を知り、男の矜持を貫いた。妻を射殺し、由布の 片足を奪い取ったのだ。越智は、刑務所に収容され、 一人娘の行く末を案じてはいたが、自分の行いに対して 悔いは無く、素直に刑に服していた。 ある日、無類の女好きが災いし、身内の裏切りを受け 同じ刑務所に収容されていた暴力団組長・大道寺公秀は 越智の類稀なる、格闘術と警察で磨き上げられた判断力を かって脱獄の相談をする。 初めは無視していた越智だが、一人娘がひっそりと首を吊り、 短い... ...続きを見る

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2006/12/30 01:48
捜神鬼
心に傷を持つ人々と動物の 不思議な触れ合いを描いた短編集。 ・痩牛鬼 酷薄な両親を持った天堂浩二は、 黒い子牛”ちび”と戯れることだけが生きがいという 不遇の少年時代を送った。天堂少年は、 その牛が父の借金の肩代りに連れ去られてから数年後、 松坂牛の生産牧場で、牧夫として働いていた。 ある日、牧場から一頭の牛が天堂少年とともに 姿を消す。松坂牛の過酷なまでの肥肉飼育への警告か、 ”ちび”への郷愁か、その理由は解き明かされないまま、 月日が過ぎていく。やがて厳寒の時期を迎えた... ...続きを見る

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2006/12/22 00:24
滅びざる大河
かずら橋の真ん中で、車同士が全く譲り合わず、 橋を塞き止めていた。ここで譲ろうものならお互い、村そして町に 戻ったときに、非難轟々を受けるのは承知している。 それほど、栂村と御所町は犬猿の仲だった。 そんな中、栂村の有力者、岩村という男が何者かに殺害される。 日比村長は積年の恨みを晴らす絶好の機会とばかりに、 鳴海町長に宣戦布告を申し出る。村対町が一触即発となったとき 県警の腕利き五堂平馬が現れ、一月以内に事件を解決する という約束を立てその場を収めた。 五堂はその評判とは裏腹... ...続きを見る

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2006/12/17 23:53
陽は陰翳してぞゆく
瀬戸内海のとある島で、三軒屋と呼ばれていた名家出身の 幼馴染三人、細江四郎と清河宣之、そして朝倉和子は、 仲が良過ぎたゆえ、つがいになることが出来ぬまま苦悩の 青春時代を送った。細江と清河は当時、和子に手を出せば、 互いを殺し合うという命の誓いを立てていた。 やがて細江は医師、清河は弁護士というそれぞれの道を進み、 和子が、二人以外の男と結ばれたことによって、 いにしえの呪縛から解かれた三人は、潤沢に人生の時計を進めていく。 それから数年が経ち、細江は偶然に和子と再会する。 そ... ...続きを見る

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2006/12/14 00:53
虎落笛
九分九厘無実。死刑執行の立会い中、検事の郷名清史は 時がすでに遅いことを知りながらそう判断した。 死刑囚の北岡雅成は、幼女殺害の汚名を着せられ、 頼る宛ても無く、この世からその生を消そうとした直前に 頭の中に浮かぶ大海原から冬の風が聴こえるとつぶやき、 郷名にその謎かけを残したまま十三階段を登っていった。 法そのものの無常さと矛盾を悟った郷名は、 検察庁を辞任し、ゆっくりと北岡の出生を辿っていく。 郷名が、検事時代の手腕を生かし調べを進めていくと、 北岡は幼い頃、人買いに売られ... ...続きを見る

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2006/12/09 00:18
白い鯱
元内閣総理大臣で政界の黒幕として君臨していた 槐島佐吉とおぼしき男が東北から北海道にかけて 謎の一人旅を続ける。記者や警察は、槐島を見間違う はずもなく、近づこうとするが、本人は槐島では ないと否定する。それどころか、関わった一般人は 皆次々と変死を遂げていく。北海道で赤い国の高官と 接触した槐島もやがて、厳寒のオホーツク海に屍をさらす。 この事態の真相を知る時宗首相は、 赤い国との暗闘に終止符を打つべく、仙石軍団に、 鍵を握る人物を赤い国から奪還するよう依頼した。 仙石軍団... ...続きを見る

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2006/12/03 22:55
梓弓執りて
免許を持たない偽医者として、すでに長い年月を 過ごしてしまった徳田兵介は、その生真面目さと 本当の医師に対する臆面から、誰よりも勉強をし、 経験を積んだことで、いまでは患者からは慕われる ほどになっていた。徳田の患者を思うひたむきさと おごりと言っても過言ではない自信から来る 懐の深さは心を閉ざした暴力団の男、牛窪勝五郎にすら 信頼される。しかし、牛窪が抗争の中で重症を負い、 その手術を失敗してしまったときからすべての瓦解が始まる。 牛窪は廃人同様の体を引きずりながら、 徳田... ...続きを見る

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2006/11/28 00:43
老人と狩りをしない猟犬物語
赤石山脈の奥茶臼岳にある荒涼とした大地に 老人の住まいはあった。集落から少し離れたこの地の 裏山には、家の屋根ほどもある翼を優雅に羽ばたかせ、 鉄のような鈎爪で、天から獲物を一瞬でさらう犬鷲、 五十貫を越す巨体とその剃刀のようなするどい牙で、 山の麓を制する牙猪、そして、老人の息子の嫁を殺し、 生涯をかけて鍛え上げてきた隼と名づけた猟犬の血肉を喰らい、 孫にまでも死の恐怖を与えた怨敵、巨熊という三大王者が 君臨していた。老人が三大王者全てを撃つことに 燃えていた時代は、風のよう... ...続きを見る

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2006/11/25 00:27
汝は日輪に背く
懲りない宮田静代、雷四郎の母子は、 ボルネオで奴隷にされ、あわや無言の帰国となりかけてから わずか1年しか経っていないというのに、シルクロード横断の 旅に出た。五百万という大金を雷四郎が賭場荒らしで稼いだ ことも、静代は知らない。そんな暴れん坊の雷四郎の旅が 無事に済むわけは無く、ボルネオ以上のCIA、KGB、そして イギリスのMI−6を加えた三つ巴の謀略に巻き込まれる。 日本で心配する、白川と剣持をよそに今度は、 現地の案内役・ビンセント・ウィルソン、 放浪の旅人・泰泉寺隆造... ...続きを見る

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2006/11/22 01:02
怨霊孕む
時は戦国、南北朝の乱世。新田義貞、足利尊氏争う中、 義貞を支持する熊谷家主従九人の武士に熊谷義直という 若き侍ありき。知将として名を馳せる叔父の貞正とは、 打って変わり、戦こそ武士の魂とばかりに斬り結び、 また斬り結びに明け暮れば、九人の残党をあれよあれよと 大国領主にまでのし上げ、あげくには時の権者、関盛春が 娘をもかどわかし、一国ならず二国三国の城主となりにけり。 しかれども、この娘ただならぬ怨霊の気配かもしだし、 熊谷家に、屈強の遠縁者、法正、法道軒兄弟、さらには 疾風の... ...続きを見る

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2006/11/17 00:37
風は悽愴
疾風の徳蔵とかいう賊が暴れまわっているという噂。 徳蔵は、一匹狼で凄腕の盗人だったはずだが、 安、秋という二人の暴漢と組み、押し込み強盗を 繰り返しているという。しかし暴挙の全ては二人の 相棒が犯したもの、徳蔵は愛想をつかし、廃れ寺に 身を隠す。そんな徳蔵が、古い因縁を持つ竜海という 僧に、一匹の犬シロをあずかり、自らそうとは知らず 狼の仔ゴロを拾い、動物を相手にこれまでの凄愴と 言える生活から一転した情のある暮らしを送っていた。 しかし、安寧な生活に浸れない狼の本能が芽生えた... ...続きを見る

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2006/11/14 00:37
滅びの宴
甲府は二十億の鼠群に襲われ、壊滅的打撃を受けた。 あれから二年・・・。東京都と埼玉県の県境、秩父山地では、 茶屋から民家まで、人々が姿を消しつつあった。 何かが進行しつつあると、右川研究所の宇川竜造、 沖田克義そして妻の広美は蘇った恐ろしい記憶を 頼りに、調査に乗り出す。一方政府は、あの忌々しい惨事を 教訓に、国民の動揺を誘わないよう、隠密に鼠群の再起 に備えていた。そして、ついにその時は訪れた。 最新の国防施設、巨大コンピュータの予想をも覆し、 三十億に膨れ上がった鼠群は、国... ...続きを見る

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2006/11/10 00:16
アメリカ製の怪物ジープ・ゴールデンイーグルを疾駆させ、 遠い記憶の彼方に消えた娘の日記を片手に、娘の旅した路を 辿り続ける男、秋葉文七。見る人によれば狂気とも言える、 彼の執念は、巷の魑魅魍魎を呼び寄せ、たびたび命すら 危ぶまれる危機を迎える。今宵も、秋葉とゴールデンイーグル に、荒くれどもの魔手が迫るが、これまでの敵とは何かが 違っていた。秋葉は自分の志を貫き通し、旅を続けながらも 日本では数少ないゴールデンイーグルの輸入ルートから 調査を始めた。そこから、国家レベルの大きな陰... ...続きを見る

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2006/11/08 00:24
昏き日輪
赤道直下のブルネイからシンガポールに向かう定期便が 豪雨の影響で大幅に遅れていた。時間感覚の異なる国で 苛立ちのつのる日本人乗客たちは、特別機を手配し、 現地人の呆れる中、足早に飛び去っていった。 しかし、その特別機は離陸後まもなくレーダーから 消えてしまう。乗客名簿には、東方貿易社員、女優5名、 東亜銀行社員、そして、流れ者のヤクザ宮田雷四郎の母、 その雷四郎を以前検挙したという刑事、白川武秋の母らが 名を連ねていたが、一人だけ偽名を使い身元がわからない男 が紛れていたことか... ...続きを見る

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2006/11/03 00:32
妖獣の村
古関志保の妹、高校生の静香は、友人と 山旅行に出た。しかし、そのまま姉の元から姿を 消して、すでに一ヵ月半が経つ。業を煮やした志保は 元弁護士の探偵、村雨晋作とともに、妹の足跡を 辿っていく。切れ者の村雨はあっさりと、地元の 喫茶店のウェイトレスから警察も聞き得なかった、 「笹生村の奇祭を見に行ったのではないか?」 という有力情報を握る。笹生村に、着いた二人は、 山奥の村らしからぬ、整備された道路、 豪邸と呼んでも恥ずかしくない重厚な住宅が並ぶ 居住区を目にし、笹生村の異形さ... ...続きを見る

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2006/10/27 01:27
修羅の峠
木曽の僻村、経文村。その村にいつからそこに居て、 どこからやって来たのか定かではない、地蔵が祀られていた。 古事に伝わるとおり、地蔵には、地獄の亡者たちを救う力 が備わっているようで、過去に地蔵が盗まれたときには、 村に数々の受難が起こったという。 村長を初めとする、村の代表たちは、祟りを恐れ、 村一番の真面目で働き者である初老の武平(ぶへい)を 捜索の旅へといざなう。しかし武平は村人の期待以上の 働きで、全国を股に掛け、地蔵の行方を追った。 地蔵探しの中で、武平は、村のもう一... ...続きを見る

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2006/10/24 01:42
荒らぶる魂
小説家を目指し、執筆を続ける治宗克郎は、 なかなか入選が果たせず路頭に迷っていた。 生活は、桐野という一級建築士に無償で与えらた ペンションでのものだが、当然、妻の背後に桐野の 影を見ながらという苦悶に包まれた日々であった。 そんな中、治宗は、ペンション近くの山中で はぐれた猪の子を拾う。犬を陽と例えるなら、 猪は陰と言われるとおり、なかなか、なつくことが なかったものの、治宗、妻、娘、そして愛犬のちびの 愛情に囲まれ、次第に心を許し始めた。 これをきっかけに、治宗の執筆意欲... ...続きを見る

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2006/10/20 00:03
わらの街
うだつの上がらない警察官:保月、その悪友で、 財閥のドラ息子:森戸。二人は保月がダイビング中に偶然 発見した金塊から、闇の組織を暴き、大手柄を立てようと 目論むのだが、敵があまりに巨大な組織だったため、 容易に返り討ちに合い、その上、保月の妻が囚われの身と なってしまう。追跡を続ける二人に襲い掛かる組織は 遠慮もなく、何度も死地に追い込まれるが、 そのたびに天性の悪運で、生還する二人はとうとう 逆襲に転じ、ついには海上保安庁も味方につける。 しかし次第に組織を追い詰めてゆくもの... ...続きを見る

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2006/10/18 01:52
神の岬
岬をテーマにした短編3部作。 ・神の岬 弁護士、会社社長、医師など成功者たちが集い、 別荘を建て部外者は入れず、夜な夜な淫らな パーティを楽しんでいるという神の岬。 ある日、そこに男女の若者がオートバイで乗り入れてきた。 若者の挙動は何から何まで怪しく、優雅に過ごす彼らへの 反発か嫉妬か、再三の注意にも関わらず、岬を爆走し続け 住人の気分を酷く害した。時は経ち、普段の生活に 戻った彼らに、突然嫌がらせとして生き物の屍骸や糞尿が 届けられた。当然、全員の脳裏にはオートバイの若者... ...続きを見る

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2006/10/14 23:44
黒い鯱
「明日、お前を殺す。」そのようなメモ程度の殺人予告から 実に三十九人の犠牲者を生んだ大量殺戮事件が発生した。 動機・目的・手掛かり一切不明のまま、 殺人予告が、ついに時宗首相の元に届いてしまった。 仙石文蔵はこの事件の背景に、かつて一昼夜の死闘を 繰り広げた宿敵、恵士奇の影を見る。恵には、 グリーンベレーの創始者の一人であり、卓越した 戦闘能力そして明晰な頭脳を持つ絶対的リーダーの恵棟、 巨岩、巨木、果ては電柱すら担ぎ上げ暴れまくる怪力の恵宇、 走ればその姿は黒い風そのものと化... ...続きを見る

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2006/10/10 00:14
魔笛が聴こえる
鳥取県の片田舎、御霊町(みたまちょう)。 そののどかな田舎風情とは異なり、町内には怨憎渦巻く、 地域南北の争いが絶えない。 町の北には、町長を代表とした、新興勢力。 いろいろな伝説や神話で、町興しに取り組み、 町の公共施設をすべて北側に設置し、南地区を追い立てる。 一方、南地区の人々は北地区に虐げられながらも、 農業で細々と生計を立て、古くからの山林を維持していた。 ある日、南地区の反町長派代表の一人娘が、 運河に落ち、幼い命を絶つ。その運河はよりによって、 南地区が町長に再... ...続きを見る

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2006/10/08 22:29
二万時間の男
ちょっと長めの短編4話。 ・二万時間の男 妻が帰ってきません。刑事の曾我秋之は、 失踪理由もままならぬまま、奥多摩湖の外れから 妻の辿ったであろう大月までの道をバイクで疾駆するが、 そこで、餓鬼道に堕ちたような貧しく生きるすべを持たない 夫婦の噂を耳にする。手掛かりを求めるうちに、 偶然疑惑の夫婦に出会い、二人の過去に遡るが、 その夫婦の様子は、貧しかった日本の象徴である 炭焼き、特に焼き子という奴隷のような身分を強いられた、 幼い兄弟の噂とあまりに酷似していた。 ...続きを見る

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2006/10/01 01:25
回帰線に吼ゆ
北斗丸の能崎船長は、長年の経験から得た感で、 次の航海が決して穏やかなものにはならないことを 予期していた。その航海は、全国から服役中の囚人を募り、 函館−長崎間を往復するという職業訓練航海であった。 能崎は、広田という男を特に警戒していた。 広田は、現在の刑とは別に、銀行から4億円を強奪した 疑いがかけられており、その無機質で冷たい視線は 航海の騒乱を物語っていたが、航海中はもちろん脱走や 叛乱を企てたとしても海の真ん中ではなすすべもないため、 能崎は、案ずるより生むが易しと... ...続きを見る

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2006/09/27 00:20
黄金の犬 <<第二部>>
ゴロが北守家に帰ってきた。しかし過酷な旅の中で、 敵の組織の陵辱を数限りなく受けてきた妻、礼子に 北守はその思いとは裏腹に蔑み、冷たくあたってしまう。 耐えきれなくなった礼子は、安高刑事の元へ身を寄せる べく旅立っていったが、未だ解決していない武器輸出に 絡む汚職事件の渦に再び巻き込まれていく。 北守はゴロを連れ、礼子を追うが、やはり組織の魔手に かかってしまう。ゴロと安高は、それぞれ一度は逃した敵に 幾度となく死地に追い込まれながらも、正義の刃牙を向け、 事件の黒幕、遠沢を追... ...続きを見る

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2006/09/24 23:52
呑舟の魚
石川県江沼郡須山町。町長を務める黒須吉孝は、 幼少の頃、”神隠し”にあったと黙されていた実の弟、 平吉と二十年ぶりの邂逅を果たす。 平吉は偶発的な事故から失った記憶を取り戻し、 故郷を尋ねてきたのだ。 しかし平吉が生まれたとき、呑舟の魚の黒光りする 背鰭を見た者がいるという。 「叛乱を企てる子供が生まれた年には、かならず、 呑舟の魚が河に姿をあらわす」と語り継がれる黒須家に とって、平吉は凶事そのものであり、 吉孝は呪いに怯え狂う日々を過ごすことになる。 吉孝は、事が起こる... ...続きを見る

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2006/09/21 00:55
遙かなる海嘯
16年前のとある航海簿には、以下の名前が連ねてあった。 北九州地検検事正:平泉公英 南九州地検検事正:島田敬之 北海道地検検事正:竜野長重 北陸地検検事正:鈴木清治 兵庫地検検事正:森本博文 弁護士:家中正晴 機関士:広田隆吉 通信士:三根洋介 5人の検事正と家中は研修同期性の間柄で、 毎年恒例の船旅を楽しんでいたようだ。 事件は、平泉・島田が何者かに針金で惨たらしく絞殺される ところから始まる。鹿児島県警の清村一守は、16年前の航海から 事件を紐解こうとするが、広田と... ...続きを見る

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2006/09/19 00:50
炎の大地
ブラジルの片田舎。日本人の営む農園を惨劇が襲う。 ”ジャララックス(猛毒蛇)”の異名を持つアントニオタバーレス という大悪党が、”ガリンペーロ”と呼ばれる悪事を働く日雇い 労働者の一団を率いて、家主を惨殺。妻を輪姦そして惨殺。 さらには娘を陵辱。嵐の去った後、三郎と四郎の幼い兄弟だけが 残された。兄弟は、復讐を胸に街へ出ようとするが、 早速、大人のあくどさに負け、全財産を失ってしまい、 灼熱のテーラペーリョ(赤い土)に、瀕死のままジャングルを彷徨う。 事件の捜査には日本の外事警察... ...続きを見る

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2006/09/18 02:36
赤い鯱
無念無想の境地に入り、万物の”気”を自由自在に操る男 仙石文蔵(せんごくぶんぞう) 世界中の情報諜報機関が恐れる、仙石文蔵に最も近い男 天星清八(てんぼしせいはち) 科学の粋を結集した最新機器を片手で無造作に操れる男 関根十郎(せきねじゅうろう) 野蛮で淫猥だが、世界のあらゆる物資を一瞬で調達する男 十樹吾一(とおきごいち) それぞれがまた、武芸武術の達人であり、 石コロだけで暗殺の猛者たちを一蹴させる。 ...続きを見る

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2006/09/16 00:10
遠い渚
陵辱された後に妻は首を絞められ殺されていた。 海上保安庁特別警備官の関守充介は、その無念を 晴らすべく、14年の歳月を費やしたが、得るものは 何も無かった。そして、いままた、関守の近辺に現れた 黒い影。その影は無造作に甥子を土左衛門に変える。 業を煮やした関守は、その事件の中心に漂う「光洋丸」 という貨物船に照準を合わせ、死闘を挑むのだが、 相手の組織に想像以上に強大な力を誇示され、 関守そして、大切な由紀とともに、監禁陵辱の数々を 受けてしまう。やがて、事件の背景には海上保安... ...続きを見る

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2006/09/13 00:32
われは幻に棲む
娘が神隠しにあってから15年。 父の浜村千秋は、北海道の北端から始め、日本全国の 小さな漁村から僻村まで隈なく捜索し続けていた。 手掛かりは娘の右耳にあった、翡翠(ひすい)色の痣。 そんな折、長野の山中で、「ち一号」事件そして 「鬼女」事件を追う捜査陣と出会う。 「ち一号」とは、デパートや銀行に強盗を働き、 あるときはビルの壁を蜘蛛のように登り去り、 あるときは幹線道路を挟んだ向かいのビルに飛び移るという 離れ技をやってのけ警察を煙に巻く、 いま最も新聞報道を騒がしている怪盗... ...続きを見る

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2006/09/10 22:38
闇に潜みしは誰ぞ
深山幽谷に自生するハシリドコロ。それは、 食した人間を幻覚の世界に誘い走り狂わせる毒草。 ウラン探鉱家の尾形と河井は、北上高地でキャンプ中に、 ハシリドコロに幻惑され、殺し合いを演じる。 それからしばらく後、全く別のところで仙波という刑事が 車を走らせていた。仙波は事故現場の騒然に巻き込まれ、 わけもわからぬまま重傷者を病院へ運ぶことになったが、 この事故に関するすべての歯車が怪しく動いていることを 刑事の感で察知する。仙波の予想通り、次々襲い掛かる 見えない敵、背後に潜む謎の... ...続きを見る

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2006/09/08 00:37
怒りの白き都
決して有能とは呼べない商社マンの山岡は、 上司に嫁の貰い手のない娘をあてがわれ、断ったあげく、 左遷とも呼べる末端部署に配属されてしまう。 左遷の少し前に嫁いだ妻は、甲斐性のない夫に愛想をつかし、 騙されたとののしりながら、浮気を始める。 山岡は全てから逃避し、ハンティングに没頭していると、 偶然に自然の切り開いた、謎の洞窟を発見する。 そこには、時価数千億といっても過言ではない、 無限の岩塩が埋蔵され、その結晶はスペクトルを 鮮やかに映し出す、神秘の光を帯びた巨大地下宮殿だっ... ...続きを見る

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2006/09/04 23:40
蒼茫の大地、滅ぶ
日本海上に、謎の黒雲が現れた! その正体は、幅10km、長さ20km、総重量2億tの 飛蝗=バッタの巨群であった。 生物学の権威:秋野教授と、かつての教え子:刑部保行の 不安は的中し、飛蝗群は容赦なく、日本の穀物蔵である 東北地方に襲い掛かっていった。 東北六県は次々に、飛蝗の襲撃を受け、田畑は 核爆弾でも浴びたかのように、何も残らぬ荒地と化してしまった。 この未曾有の災害に立ち向かうのは、 中央政界時代は次期首相とまで謳われた、 野上高明青森県知事。その政治的判断・実力は折... ...続きを見る

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2006/09/04 00:36
去りなんいざ狂人の国を
その液体ガスの化学名はシアン化水素。 俗に言う青酸ガスのことで、ユダヤ人逆殺で有名だ。 そんなガスが何者かの手によって 通産大臣と知事を乗せた乗用車の通過する関門トンネルに 送り込まれた、喉を掻き毟り、もがき苦しむ一般人、要人、 その他悲喜交々。警察への挑戦か、はたまた、小さな怨恨か、 未曾有のテロ行為におののく警視庁。 その恐怖の覚めやらぬうちに五十億円の要求という 犯人の明確な動機が明らかになる。 その卑劣さが政府と犯人を「対峙」という姿勢に変えていくが、 このテロルは次... ...続きを見る

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2006/08/31 23:54
咆哮は消えた
寿行先生が39歳のときオール讀物新人賞佳作を 受賞なさった、処女作『犬鷲』を所収した短編6作。 ...続きを見る

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2006/08/30 00:31
魔界
タイトルの話は無いですが、血(ルジラ)関係の短編5編です。 ・黒い血の果て ごく普通の勤め人:遠野は、相手が無謀運転だったとはいえ、 バイカーを轢き逃げしてしまう。自首か逃亡かの葛藤の中で、 心の迷いとは何か違った決断力で次々と偽装を重ねていく。 しかし一方で、自分の部下の佐藤という男が偶然を装いながら、 その偽装を一枚一枚引き剥がしていく。不安に耐えられなくなった 遠野は、逃避ともいえる、自らの血を遡る旅に出る。 そこには意外な事実が隠されていたのだが・・・ ...続きを見る

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2006/08/26 00:44
鬼が哭く谷
最期がムムムという話を集めた短編全6話。 ・欲望の谷 畳二枚ほどの岩盤に、浮かぶ人面。村人はそれを蟹の目と呼び恐れていた。 それは壮大な歴史の奥から現れた謎の遺産なのか、 たんなる自然の切り結んだ滑稽な芸術なのか、ただ一つ言えることは、 関わった者たちを、亡きものにしていくという、恐るべき呪いの彫刻であった。 この日も、何も知らないパルプ業者の広田は、いわくつきの仲間たちとともに、 その呪いの淵へと迷いこんでしまう。 ・呪い熊 どうにもならないダメ亭主松坂憲一は、名前は格好よい... ...続きを見る

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2006/08/22 01:19
峠に棲む鬼
故郷に帰ると村人が誰一人いません。 (過去のいませんシリーズ中、これが一番すごいか。) 生活の跡が、すべてそのままに残っているかのような 消え方に、マスコミは超常現象だと騒ぎ立てる。 たった一人、故郷に立ち尽くした逢魔麻紀子は、 明鏡流杖術の免許皆伝。 その腕を信じ自ら、家族、村人の消息を追うが、 村人失踪の陰には、国家レベルの陰謀が渦巻いており、 逆に幾度となく敵の魔の手にかかってしまう。 警視庁の真庭捜査員とともに、失われた村の謎、 陰謀の全容を解き明かすことができるのか... ...続きを見る

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2006/08/17 22:53
犬笛
迂闊だった。 いつもの散歩道で事故に遭ってしまった幼い娘:秋津良子は、 そのまま謎の男たちに車で連れ去られ、行方不明となる。 しかし、すぐに病院に運ばれ無事でいることがわかる。 安心した両親は、そのまま常の生活に戻れると 思っていたが、再び娘はさらわれ、今度は永遠に 帰らぬのではないかという永久の彼方に旅立ってしまう。 唯一の手掛かりは、蝙蝠の超音波も聴き分ける異常聴覚 とも呼べる良子の聴力と鉄の飼育に使用していた 犬笛:ゴールトンホイッスル。 愛犬の鉄と父:四郎は巨豪の商社... ...続きを見る

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2006/08/14 23:44
黄金の犬 <<第一部>>
北海道で牧場を営む本田は、羆に自分の牛を襲われ 環境庁に勤める旧知の北守に羆狩りを依頼する。 北守は愛犬ゴロとともに東京八王子からはるばる北海道まで 羆を撃ちに行くが、返り討ちに遭い、ゴロと逸れてしまう。 ゴロは、北海道から帰巣本能だけで、 一路東京を目指すが、道中、通産省汚職事件の鍵を 握る永山に救われたことから、組織に命を狙われることになる。 北守の妻、刑事の安高がゴロ捜索に乗り出すが、 事件は予想以上に根が深く、逆に死地を幾度も味わうことに。 ゴロは飼い主と再会できるのか... ...続きを見る

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2006/08/14 00:47
わが魂、久遠の闇に
妻が帰ってきません。(このブログを始めて何回書いたことか・・・) 幼い娘を連れて、帰京した妻は、帰りの旅客機を キャンセルしていた。ちょうどその頃、大企業社長と銀行頭取 を含む、5名を乗せたビジネスライナーが大雪の積もる山岳地帯で 行方不明となる事件が発生。そのニュースを夫である出雲広秋は耳にし、 ビジネスライナーに妻が同乗していたのではないかという 疑惑が浮かんだ頃、生存が絶望視されていた、 ビジネスライナーの乗客5名が奇跡の生還を遂げる。 出雲は、友人の中谷とともに5名を追及... ...続きを見る

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2006/08/10 00:26
双頭の蛇
短編五篇。 ・狂った夏  とある過疎化の村で、若者を集める手段として、  フリーセックスそして狂喜乱舞する「祭り」が興された。  その傍若無人な集団は後に二十人委員会  という名で、村では治外法権の地位を手にする。  その村で警官が一人行方不明となったが、  警官の兄は、二十人委員会が弟を殺害したと  確信を得て、復讐の焔を浮かび上がらせた。 ...続きを見る

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2006/08/09 01:01
荒涼山河風ありて
UFOを目撃した!山形日報の記者:寺本は 超常現象も宇宙人も信用していないが、 あの山岳地帯に忽然と現れた怪光は科学では 説明できないと、驚愕する。 その頃、山雪崩か火山活動か、とある山荘に地鳴りと ともに土石流が襲い掛かり破壊される。 そこで妻と子供を失った気象庁観測部調査係:川北は、 その現象への官庁の対応から疑問を持ち始める。 二人は必然的に協力することとなり、 偏屈者の異名を持つ地震会の権威:能取教授の 支持を得ながら、次第に巨大な組織との闘いを くりひろげる。 ... ...続きを見る

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2006/08/07 22:48
帰らざる復讐者
ケイサツニクラシイ この謎の言葉を残して原田義之の父は殺された。 陵辱を受けた痕を残し、妹は父の傍らで殺された。 医師の肩書き、それまでの人生そのものを投げ捨て 原田は犯人追及と報復に立ち上がる。しかし、 父の古い友人4名、中央医療センター院長島中、 保守党幹事長中岡、CIAペックと事件の関係者は、 浮き上がるものの、その関係はあまりに複雑に絡み合い、 謎を深めていくばかり。 恋人の野麦まで事件に巻き込まれ、怒りの絶頂に 達した原田は、友人の刑事峰岸とともに、 太平洋戦争の... ...続きを見る

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2006/08/05 23:54
魔の牙
中原順はコツコツと働き年金で余生を送るような人生は、 つまらないと思っていた。乾坤一擲の勝負にかけ、 想像だにできない年月を費やし、構想に構想を重ね、 銀行強盗を成功させる。しかし、警視庁一、二を争う切れ者 涸沼涼介に狙われたことで、その悪運がつきる。 物語は、その二人と検事、女子大生グループ、ヤクザ集、 老いたハンターとその猟犬、謎の男らが、暴風雨の中、 山荘に集うことから始まる。 それまでの逮捕するのしないのはどうでもよく、 山荘では、台風そして迫り来る謎の野獣の群れが、 ... ...続きを見る

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2006/08/03 00:21
汝!怒りもて報いよ
青い天と地の里。 そこは幻術使いの司祭が悟りを啓いて興した、 真理を追究する宗教の里。 ある日、普通の主婦、片倉京子が車で通りかかると、 その里から逃げ出してきた女性が助けを乞うて 無理やりに同乗してくる。 その女性は、司祭以下から悪魔憑きと呼ばれ、 結果的には京子をも巻きこみ 司祭自らの軍門に下ってしまうことになる。 怒りに打ち震えたのは京子の夫、草介であったが、 司祭は司祭たる魔術を用い、草介を返り討ちにする。 草介は興信所の調査員山沢と司祭の過去を暴き、 再び京子奪... ...続きを見る

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2006/08/02 00:10
悪霊の棲む日々
『悦楽のルート』と呼ばれる極秘の旅路があった。 日本中、行く先々で豪華なもてなしを受け、 人妻に君臨できるという。 警察に追われ、逃亡中の多門辰也は、 偶然にそのルートの存在を知り、先行の久光作太郎に とってかわり、各地で夢のような体験を味わうが、 最後に待っていたのは、農薬許認可の汚職に絡む、 不老不死を謳う恐るべき研究所と辺境に潜む狂った 老人たちだった。 ...続きを見る

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2006/08/01 00:04
妄執果つるとき
学生会館で、殺人と放火が発生した。 送検から起訴、有罪まで常勝無敗の中原刑事は、 現在の警察機構に疑問を持ちながらも、 通例どおりの手順を踏み、一人の容疑者:安田を 追い込んでいくが、この安田という男が一筋縄では いかず、証言をことごとく覆していく。 予想以上に長引く裁判、次々にあがる新事実。 判決の行方は如何に? ...続きを見る

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2006/07/30 22:48
白骨樹林
普通の夫:正岡重人は、 妻子を亡きものにされ、怒りの化身に姿を変えていた。 手掛かりは、事件の直前に偶然家族のところに 文字通り転がり込んできた鉄の球。 やがて、正岡はその鉄の玉をめぐって、 自衛隊・CIA・KGBが死に物狂いの争奪戦を 繰り広げていることを知る。 そして、その玉がただの鉄ではなく、 タンタル合金という、核の力を持っても打ち破ることの できない超合金だということも。 ...続きを見る

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2006/07/29 00:15
往きてまた還らず
新宿爆破により、 全焼家屋 240戸、炎上車 1300台、死者 830人。 この未曾有の惨劇を、中郷広秋警視正は序章に 過ぎないと断言した。 自らが指揮を執る警視庁選りすぐりの公安特科隊を率い、 捜査に奔走するが、その中でも極めて優秀な伊能紀之は、 この事件で唯一の肉親である姉を失い、 犯人への報復のため、次第に特科隊を離れ、単独捜査を 行っていく。 捜査を進めると、共産・過激・極左・KGBなどの活発な動きが 明らかになっていくが、伊能が狙いを定めた人物はただ一人、 ...続きを見る

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2006/07/28 00:15
牙城を撃て
どこまで酷い目に遭わせられるのか。 確かに腕のいい刑事ではあったが三影竜昭は、 定石通り厚生年金汚職の捜査をしていただけたった。 しかし、捜査はすべて先方に見破られ、 目撃者は殺害、関係者は行方不明、 あげくには敵の一味に捕らわれてしまう。 あるときは南アルプスあるときは有明、 そして神戸まで監禁逃亡を繰り返し、 組織の全貌を暴いていく。 ...続きを見る

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2006/07/27 00:05
滅びの笛
また東方へか・・・・・・ 鳥獣保護係長:沖田克義は、つぶやいた。 鷹の一種であるノスリや蛇、キツネ、鼬が 突然増殖し、皆東へ向かっているという。 一方、百二十年周期で開花するという熊笹 の一斉開花の動きを掴むが、 それらは、すべて数十億の凶暴な鼠の巨群を 呼び寄せる単なる前兆に過ぎなかった。 この危機に無関心な官庁を余所にして、 沖田は、理学博士:右川竜造とともに 対策に乗り出すが、すべてを狂った鼠たちが 破壊して行く。 ...続きを見る

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2006/07/26 00:18
幻の白い犬を見た
引き続き短編7話です。 ...続きを見る

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2006/07/25 01:04
原色の蛾
徳田刑事の捜査録全七編 ...続きを見る

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2006/07/23 22:54
化石の荒野
流氷に乗るキタキツネ。 それ見守る幼い自分自身の記憶。 ...続きを見る

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2006/07/22 23:02
蒼き海の伝説
倉田明夫は悲しすぎる。 嫁が半月の約束で入院。 しかし医師に翻弄されるまま、嫁は朽ちていくかのように 死の淵へ立たされていく。「仇」。 倉田は、復讐に立ち上がるが、巨大な医学会・法廷の前に 無残に跪き、あまりにも惨い代償として右腕まで失うことに。 ...続きを見る

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2006/07/22 00:37
君よ憤怒の河を渉れ
突然、あいつが犯人だ!と見知らぬご婦人に指差される。 しばらくして別の男から、やはり、あいつが犯人だ! と検事・杜丘冬人は突然覚えの無い罪をきせられる。 証拠もすべて揃っていた。 ...続きを見る

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2006/07/21 01:18
屍海峡
アパートの一室で、顔ケロイドの男が変死。 中岡・徳田という二人の刑事が捜査を進めていくと 松前・秋宗という二人の関係者が浮かび上がる。 秋宗は心神耗弱で容疑者となるが、 事件の舞台である海の秘密を握っている 松前は自ら謎解きに使命をもって 殺人海流よろしく瀬戸内へ渡る。 遅れて中岡も石油会社のエリートが真犯人であると 確信し、執念の追求をつづける。 ...続きを見る

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2006/07/20 00:06
瀬戸内殺人海流
妻が帰ってきません。 待っていると別の殺人事件から 妻が事件に巻き込まれていることがわかり 妻の妹と遠野刑事(後の徳田刑事と思われ)と 妻の右太股にあるブルーの痣を手がかりに 失踪の謎を追っていく。 ...続きを見る

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2006/07/19 00:03
安楽死
気弱な記憶喪失の男を警察が 保護し身元を洗っていると ...続きを見る

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2006/07/18 02:36

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西村寿行を安楽死から読みつくす 読書のテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
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