西村寿行を安楽死から読みつくす

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zoom RSS 遺恨の鯱

<<   作成日時 : 2007/12/08 01:15   >>

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アパルトヘイトに思念。CIAには黒組というのがいる。
すさまじい訓練と最新鋭の教育を受け、知力体力ともに
常人を超えた猛者ばかりだ。しかし、普段は一般の職業に
ついていて、仕事は年に1度あるかないか。20年に1度という
ケースもある。指令は何層にも分かれた縦の連絡のみ。
したがって横のつながりはない。名簿の登録もない。
そんな連中が、次々といとも簡単に命を奪われていく。
1人失うだけでも国家の大打撃となるアメリカは内密に捜査を
開始した。当然疑われるのは永遠の宿敵KGB。KGBにも
黒組というのはいる。しかし、KGBが動いた形跡はないという。
おとり捜査により、ようやく”死神(ザ・デス)”を名乗る敵の
正体の一端を掴むが、敵はドーベルマンを素手でなぎ倒し、
ダムを破壊して逃走するという、CIA黒組の上を行く傍若無人
ぶりを発揮する。西側諸国はついに、仙石文蔵率いる”鯱”の
軍団に死神退治の依頼を決意した。それにはおよばず、
そのころすでに、死神の魔手は天星清八と関根十郎のもとに
届いていた。肝心の仙石文蔵は、自らが癌に蝕まれていると悟り、
いずことも知れない湯治場で、癌に思念を送り、対話を試みていた。
一方、あいも変わらず黒島で乱交を続けていた十樹吾一の
もとには、死神よりスティンガーミサイルの洗礼が送られていた。
一瞬にしてソーニャやナターシャを初めとした明るい性交奴隷
たちが還らぬ人となり、無常の風に吹かれた十樹は武者修行の
旅に出る。死神が次に狙いを定めたのは、人種差別政策で
世界中から忌み嫌われている南アフリカ共和国。ここで、
黒人たちのあがめるブチハイエナの神を甦らせようと言うのだ。
死神のあまりの暴挙に呆れた鯱一行は、ついに重い腰を上げ、
死神討伐へと向かった。


「〜い鯱」から「〜の鯱」に変わって、完全に超能力軍団となって
しまった仙石軍団のシリーズ第六弾。前半は、死神の暴れぶりと
やや老いてなお健在の仙石軍団の登場で、さあ後半へと
期待を抱かせますが、アパルトヘイトのあまりの酷さを語るにつき、
ページが無くなっちゃいましたね。黒い頃の肉弾戦が懐かしや。

今回、第一弾から黒島で裸で走り回るロシア女兵たち、
ソーニャ、ナターシャたちがセリフも無くあんなことに・・・。
まるでトップスターがパート1に出演し、結構売れたので
パート2を作ってみたが、トップスターに出演を断られ、
適当な若手俳優をあてがい、パート1の主人公は
死んだか、どっかいったことにしてしまったハリウッド映画のように、
消え去ってしまいます。(スピードとは言っていません。)

死神一行も、グレイ・スタン・キッドといった、
強いキャラだったのですが、熊や狸、あげくには癌細胞と
話せる仙石軍団にとっては組み手すらさせてもらえない扱い。
軍団の危機は全くありませんでした。

後半の主役と言える、ブチハイエナですが、
よくブチハイエナとイボイノシシを混同してしまううえに、
牙がカミソリのように鋭いで御馴染みの先生の小説ですので、
夜空に金のマダラ模様のブタが飛ぶ絵が浮かんでしまいました。

それにしても、CIAとKGBにMI6が加わり、
しばらくこれらを組み合わせればどんなシリーズの敵にも
なるところ、アメリカのグリーンベレーやロシアのスペツナズと
いった特殊部隊まで登場させてしまいました。
世界中どんだけ怖い組織がいるのでしょうか。

ともかく、チェルネンコ書記長(羆)はすっかり
天星に騙されてますね。気づけよ書記長。
遺恨は何の遺恨なのか??永遠の謎。


寿行’sキーワードその捌拾弐:傀儡(かいらい)

今回の名言
ルロフ 「なんとか、してくれ!切れる!切られる!」


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