西村寿行を安楽死から読みつくす

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zoom RSS 癌病船応答セズ

<<   作成日時 : 2008/02/06 00:42   >>

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イタリアでは、テロリスト集団として名を馳せる”蒼い旅団”。
その団長である、ジョルジュ・コロンボは情夫を病院に送る途中、
運悪く交通事故を起こし、情夫を置き去りにて逃走した。
情夫は近隣の病院に収容され、ウィルス感染による疾患と
診られたが、これまでに見たことのない体を黒く燃えつくすような
恐るべき症状と、あらゆる手をもってしても発見できない病原体
を抱えていた。世界最高峰の医療設備・スタッフを兼ね備え、
人類の希望を乗せて航海を続ける癌病船はその誇りのもと、
クローチェを収容し、懸命の治療と検査を行った。しかし、
結果は、培養不可、ウィルス株の同定不可という貌を持たない
未知なるウィルスにもろくも敗れ去ってしまう。
その後も無数の発病した感染者を迎える癌病船だったが、
クローチェウィルスと名づけられた悪魔にただ屈服するのみだった。
すべてを失った癌病船クルーは原点に還り、クローチェが
感染するまでの奇跡を辿り始める。ようやくたった一つの手掛かり
から、広大なアフリカの大地にクローチェの足跡を見つけ、
再起の船出を迎えた癌病船だったが、そこに待ち受けていたのは、
一時の汚名を無き物にしようという、貧しい国家の醜い足掻き
による攻撃と想像を絶するウィルス誕生のストーリーだった。


医療スタッフの雄・ハリソン、無敵のカーペンターたち、
そして、事実上の司令塔である船長の白鳥鉄善が世界中の
病魔と闘う、アドベンチャーロマン第二弾。
前作では、個々人に宿った癌と闘う、どちらかというと静vs静、
陰vs陰、ディフェンスvsディフェンスという格好でしたが、
今回は、鉄壁の守りを誇る沈黙型の癌に対して、
クルーたちが攻撃を仕掛ける、動vs静、陽vs陰、
オフェンスvsディフェンスというスリリングな展開。
しかし、クローチェウィルスが感染という動きを見せたとき、
痕にはペンペン草一本、ポンポン草一本すら生えていません。
また、人類の代表として、攻撃に移った癌病船ですが、
その分犠牲もすさまじく大きなものになり、
読み進めるごとに、緊迫感が伝わり体がこわばってしまうほど。
しかし、こんなお話を読んでしまうと、さすがに大人でも
いろいろなことを考えさせられます。この決断はどうか、
あの行動は正しかったかなど。読んだ後も余韻が続くとは
このことか。

よーく考えて見ますと、前半コロンボが逃げちゃあ、
性交奴隷祭りなどを繰り広げてたんですがね。
先生はを自らのスタイルを崩さない。

まあ、仕方がないことなんでしょうが、
無造作にウィルスを注入された猿やラットといった、
数々の動物たち、ちと可哀そうですな。黙祷。


寿行’sキーワードその捌拾伍:面妖なこと

今回の名言
倉田 「この国もか!」


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