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zoom RSS テーマ「西村寿行」のブログ記事

みんなの「西村寿行」ブログ

タイトル 日 時
凩の蝶
青森で身元不明の漂流死体があがり、その一ヵ月後に名古屋で またも身元不明の射殺死体。そして半月後に小樽近港でイカ調査船が 謎の爆発を遂げ、北海道では警視正とその妻が不審な事故死。 妻を強盗殺人で奪われた元警察官の舞坂は、一見、何のつながりもない これらの事件の背後に、大きな謀略が渦巻いていることを感じていた。 警視正の事故当夜、妻がその現場付近にあったと知り、東京から 一路、積丹半島へと向かった舞坂は、地元警察にあまりに無情な 冷たい対応を受ける。その不自然な対応に何かを感じた舞坂... ...続きを見る

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2008/04/02 01:04
死(ザ・デス)神
金鉱に恵まれ、政府の介入を最小限に留めた自治村・国分村。 法事に向かう途中、突如山間の中に現れたその整備された 街並に、安芸真澄と息子の守介は妖しげな空気を感じていた。 村の若者たちといざこざを起こしてしまった守介は、ふいをつかれ 一瞬のうちにおびただしい血にまみれてしまう。狂乱する 真澄に対し、若者はあろうことか、捕縛監禁の仕打ちを与え、 廃屋で真澄を奴隷化する。あまりに惨たらしい攻めを受ける真澄は 人間としての尊厳すら失いかけてしまう。しかし、真澄は守介の 仇を討つという一念... ...続きを見る

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2008/01/26 01:58
襤褸の詩
狐憑き騒ぎに狂った村から少女を救い出した、 老掏摸の亀造、賭場荒らしの三四郎、元刑事の源吉は、 それぞれの路に還っていったが、やはりまともに 生きることはできなかった。三人が三人とも尾羽打ち枯らして 放浪していたが、とある祭りでばったり再会する。 飢えきった三人は、血迷いごとと悟りつつも、猿の隠し持つ 百万円を奪おうと試行錯誤を繰り返す。ところが、 この猿を狙った謎の組織が現れ、三人は命をも狙われてしまう。 源吉が元刑事の機転を利かし、幾度となく危機を乗り越えると、 敵はついに... ...続きを見る

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2007/11/28 23:46
まぼろしの獣
昭和八年戦火の真っ只中に、荻生国光は 岩手県で半農半猟の貧しい暮らしを送っていた。 国光はひょんなことから松風という、威風堂々とした 精悍な馬を得たが、この松風は馬にあって馬にあらず、 元来臆病といわれる馬にもかかわらず、熊にも 立ち向かう強い気性を持った猟馬として育っていった。 もともとシロという狩猟専門の紀州犬を飼っていた国光は、 シロと松風に支えられ、妻のサチ、息子の広道とともに 厳しい東北の生活をなんとか乗り越えていた。 やがて、松風は松嵐、シロは鉄という子を授かり、 ... ...続きを見る

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2007/11/16 01:19
時の旅
クラブ親睦の森。中央アルプスの百ヘクタールを使い、 ゴルフ、乗馬、射撃などの充実させた施設を誇る 高級会員制リゾートクラブである。また、政界と財界が 一体となり自然の中に都市を形成させていくという 緑化高原山岳都市構想のモデルにもなっていた。 しかし、そんな華やかな政府の構想の影には、山林の 高い相続税と暴落した木材の狭間で絶望的な生活を 強いられる林業者の苦悩があった。この日も母が首を 吊り、父が気を狂わせ山を焼き、出奔してしまうという 悲劇の一家があった。一人残された佐竹樹... ...続きを見る

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2007/11/07 23:32
珍らしや蟾蜍、吐息す
もっとも組長らしくない組長・瀬田雄一は絶体絶命の ピンチに追い込まれていた。蛙に似たその顔に似合わず、 知略の持ち主である瀬田は、子分の五郎、安、公、 岩らとともに一時は神浴温泉旅館組合を牛耳るまでに のし上がったが、やはり小心が最大の致命傷となり、 いまは中野新橋の小旅館・東屋に追いやられていた。 そこへ、神浴温泉郷時代に対決した、カミサマと呼ばれる ババアが乗り込んできた。カミサマは人を呪殺できる 荼吉尼(だきに)の外法を使うという。観念した瀬田だったが、 カミサマの真の狙... ...続きを見る

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2007/11/01 00:55
ガラスの壁
渋谷区松濤四丁目で何かが進行していた。 全く普通の主婦が淫猥な妄執に執りつかれ、 夫たちは跪き、その狂気は他の家族にも 伝播していった。地上げ行為でその名を馳せる 情報ブローカーの天童は、自らが仕組んだ 松濤での陰謀に溺れながら、あっさりと鷲と名乗る 新たなる組織に命を奪われる。鷲は天童に取って 代わり、夫婦たちを手玉に取るが、次なる勢力、 神と一体になった教祖:ガッドを奉る叡智教会が 現れる。鷲の構成員である、雉・鷹・隼は、 教会に正面を切って激突を始めた。一方、 ただな... ...続きを見る

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2007/10/24 23:46
衂られた寒月
徳田刑事奔る。普段は登庁してすぐ酒を飲む。 手製の弁当と酒を新聞で隠し、チビリチビリと飲んでいる。 全国の新聞を隅から隅まで読みつくし、気になる記事は わざわざ出向いて謎を解く。そんな徳田刑事の奮闘記。 ・衂られた寒月 凶悪化した暴走族の少年たちが小旅行中の人妻たちに 襲い掛かった。それを助ける一人の少年と犬。 しかしその少年は、異常聴覚を持ち、社会には適合できない 非業の人生を送っていた。また、少年の父は情事を犯した母を 殺害し、現在服役中。孤立無援の少年に、悪魔憑きの噂すら... ...続きを見る

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2007/10/18 01:30
人類法廷
秋の紅葉を楽しむ観光客たちを一人の狂人が襲った。 男は、4台連なる観光バスの前に突然現れると、 運転手に次々とライフル銃弾を浴びせ、バスを谷底に 突き落とした。この事件による死者は百名を超え、 警察は大量虐殺事件に対し、かつてない緊張に包まれた。 しかし、犯人は追跡などには眼もくれず、近くに住む 夫婦の家に押し入り、妻に乗りかかっていた。 犯人の主張は、弟に社長の座を奪われ、自分の妻をも 寝取られたというものだった。あっさりと連行された 犯人だったが、犯人に対する司法の裁定も ... ...続きを見る

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2007/10/10 00:07
雲の城
妻子もなく財産もないという徳田左近警視は、 警察庁が千人を投じても解決できなかった難事件を たった一人の足だけで、解決してきた。世間でも 知る人ぞ知る存在になって来た警視だったが、 命を危険にさらす捜査も少なくはない。望むところ と、腹を括ってかかって来る今度の敵どもは、 一筋縄ではいかないようだ。 ・雲の城 キンポウゲ科センニンソウ属のクレマチスに 魅せられた一大コンツェルンのオーナー会長・御子神は 自らが取仕切る社団法人クレマチス美術会の会員を 集め、超豪華クルーザー・... ...続きを見る

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2007/09/15 01:22
憑神
酒を一杯引っかけながら、飄々と未解決事件の 謎を解いていく、和製コロンボ・徳田左近刑事が、 今回は北海道、瀬戸内、そして東北と全国をまたにかけ、 様々な人とふれあいながら、難事件に挑んでいく短編集。 ・憑神 そこは北海道のとある小さな町。 今年は近隣の山々で、何年かに一度しか実をつけない 出毛欅(ブナ)が一斉に実ったようだ。しかし、 それを好んで食べる溝鼠も大量発生してしまった。 町人は、皆、暴れまわる鼠群に手を焼いていたが、 鼠嫌いで知られる偏屈頑固の地主・青江は、 いち... ...続きを見る

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2007/09/03 00:52
無題
お体の良くないのは聞いておりましたが、 肺を患っていらっしゃったんですね。 そういえば、僧都も監置三号も重い肺の業病を 抱えていましたね。先生が亡くなられて、 よくわかりましたが、読んでいる者は、 ストーリーだけでなく、その脳から湧き出る 人間性や発想に、作家西村寿行に、 深い興味を抱くと共に、勝手ながら親近感を 持って作品に挑んでいましたよ。 ...続きを見る

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2007/08/29 02:47
監置零号
容疑者が逮捕されても完全黙秘を通すと 名前の呼びようがない。そこで、監置X号という略号を 付ける。正式には所轄警察署留置番号X号という。 当然、裁判では雇う弁護士もいない。国選弁護人が 登場する。国選弁護人の手当ては、通常の弁護費用に 満たない5万円だ。好んで引き受ける弁護士は皆無と いってよい。しかし、高沢法律事務所に居候弁護士 (イソベン)として所属する駆け出しの原田は、 進んで監置X号の弁護を引き受ける。沈黙に秘められた 大きな謎、被疑者の沈黙を貫くほどの心の慟哭を 放... ...続きを見る

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2007/08/19 22:38
世界新動物記
〜〜〜〜〜100作突破記念ブログ〜〜〜〜〜 ...続きを見る

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2007/08/10 01:08
黒猫の眸のほめき
作家西村寿行は、自慢の赤いベンツを飛ばし、 取材旅行に同行した各社の編集者たちを引き離した。 落ち合うドライブインまで、助手席に秘書兼愛人の真砂を 乗せ、一足先に東北自動車道を200kmのスピードで かっ飛ばして行った。ところが、編集者たちがドライブイン につくと、ベンツとともに二人は忽然と姿を消していた。 出口やサービスエリアに仕掛けが無いかと必死に二人を 探す編集者たちに続き、地方新聞、ついには警察までもが 捜索に踏み出すが、全く行方の掴めぬまま三ヶ月が 経過してしまう。二... ...続きを見る

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2007/06/26 00:27
石塊の衢
鹿児島群十島村中之島。南端の小さな島村出身の 金城昇(かなぐすのぼる)は、唯一自信のある器具潜水に 命を賭けていた。ギネスブックに挑戦し、記録を塗り替える ことで、狭く貧しい島村から脱出し、きらびやかな表舞台に 立つことしか見えていなかった。しかし皮肉にも身内の 霊影の前に、その夢は打ち砕かれてしまう。 失意の金城だったが、その挑戦の際、自作の潜水用カメラに、 闇を光に変えるかもしれないヒントが写っていることを知り、 再び野望を持って、一路、水中考古学の権威である 三島教授のも... ...続きを見る

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2007/05/31 00:09
霖雨の時計台
テレビの編成局員、曲垣修造は冒険を犯さない現在の スポンサー第一主義の番組編成に疲れと諦めを抱き、 第一線からは退いていた。陰鬱な霖雨の中、車を走らせていた 曲垣は、急に飛び出してきた男を轢いてしまう。 しかし、轢かれた男はすぐさま立ち上がり、「あと、百二十時間」 という呟きを残して、走り去っていった。 警視庁捜査一課、芹沢孝包。曲垣の轢いた男の名前だった。 芹沢は、妻に背かれ人生を失いかけていたところ、 旧知の柳瀬寿彦検事から、ある事件の死刑執行が近いという話を 聞き、突然そ... ...続きを見る

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2007/05/20 02:49
症候群
ミステリーと呼ぶべきかサスペンスと呼ぶべきか、 弱者と強者の明暗がはっきりと分かれ、人々の醜さが ひたすら狂宴を繰り広げる、禁断の短編集。 ・症候群 北岡刑事の妹、路子が阿賀野川の近くの山中で 変死体となって発見された。路子は一ヶ月前、夫である 北岡の後輩、若生とともに、忽然と行方を消していた。 また、同じように全く別の二組の男女が国道8号線沿いで 行方不明となっていたが、捜査は行き詰まり、 某国による拉致、宇宙人による拉致などの様々な憶測が 飛び交っている最中の出来事だった... ...続きを見る

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2007/05/13 02:14
濫觴の宴
府中競馬場の売上金は現金輸送車の鋼鉄の壁と、 ジュラルミンケース、そして幾多の鍵で厳重な武装 が施されていた。さらに搬送は、ランダムに選ばれた銀行へ、 当日決められる時間・ルートで行われるという徹底ぶりで、 強奪を考えるものなど皆無だと思われていた。 しかし、ある日中央高速を走る39億円を積んだその輸送車に 大型トラックが襲い掛かると、空からはバートル107という 大型ヘリコプターが飛来し、現金はあっさり輸送車ごと 奪い去られてしまう。バートル107を執拗に追う警察だったが、 ... ...続きを見る

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2007/05/02 01:45
裸の冬
珍しい名前・その表現だけでは、終わらせることのできない 数奇な運命を持った白骨紅(しらほね・くれない)が、ある日 突然やってきた組織的な悪漢たちに暴行拉致されてしまった。 内縁の夫である、こちらも珍しい名前を持つ拝郷樺介 (はいごう・かんばのすけ)は、紅の安否を気づかいながらも、 手掛かりが全く無く、手も足も出せない状況に置かれていた。 しかし、そこに偏屈で気性の荒い歴史学者・堂本常久が現れ、 紅が幻の錦繡織を紡げる阿羅木一族の一子相伝伝承者で あると、思いもよらな... ...続きを見る

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2007/04/28 01:49
鬼狂い
一人娘の美和を白血病の病魔に奪われ、生きがいを 失った母親の佐里が、夫・国光の許を離れ六年の月日が経つ。 この日、国光の目の前には、末期の肺癌に全身を蝕まれ、 力なく病院のベッドに横たえる元妻・佐里の姿があった。 国光は、病院の無菌室から出ることを許されず、 日の光を見ることなく小さな生命の灯火を消した美和の無念を 佐里にダブらせ、佐里を郷里の青森で死なせてやろうと決意する。 警察官だった国光は、自らも未来を絶ち、強盗を働いた金で、 癌には鎮痛剤として効力を発揮する麻薬を入手し、... ...続きを見る

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2007/04/24 00:41
牛馬解き放ち 〜太政官布告第二九五号〜
幕府は人身売買を禁じていた。しかし、それは名目上のこと。 宿が貧しい村から借金の質物として飯盛女を買うことは 認められており、また飯盛女が春を売るのも公然と行われていた。 飯盛女は、牛馬以上に酷使を受け、奴隷そのものの扱いで 三十路前には精根尽き果て短い人生を終えるという。 ある日盗っ人の文吉は、中仙道の旅籠で一人の飯盛女・ふじ に同情を寄せていた。そのさなか、気の触れた別の飯盛女の 壮絶な最期に遭遇する。文吉の中で何かが裂け、文吉は 飯盛女を生き地獄から連れ去り、楽園を作ろうと... ...続きを見る

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2007/04/20 00:41
地獄
作家・西村寿行は出版社の顔馴染みを集め、 伊豆大島に釣り旅行へ出向いた。くせのある人物ばかりの 御一行は、お互いに相手を馬鹿にしたり、いがみ合ったり しながらも、そこそこ楽しい釣りに勤しんでいた。夜の宿では、 昼間に釣り上げた大きなトラ河豚を肴にした宴が開かれていたが、 一向は舌の痺れとともに、意識朦朧の闇の世界へ落ちていって しまう。ふと、目覚めた西村は目の前に三途の川、鬼、脱衣婆、 白無垢京帷子の亡者たちといった文献通りの「地獄」を見る。 三途の川を越え、次第に集まって来た西... ...続きを見る

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2007/04/15 02:44
狼のユーコン河
アラスカ大陸のエスキモーやインディアンの中で、 伝説の人物とされているユーコンウルフこと戎能兵馬は インディアンを襲う悪党どもをたった一人で壊滅した 武勇を持つ。少し老いたユーコンウルフではあったが、 マウント、そしてヒルと名づけた二頭の強き狼たちを連れ、 インディアンマウンテンで自然と闘いながら生きていた。 一方、鉱山会社のアラスカ代表として活躍する氏家沖之介は、 白人のマリーという妻とともに、都市部で暮らしていたが 第二次大戦で連合軍の旗色が悪くなったことをきっかけに、 日... ...続きを見る

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2007/04/10 00:33
京都の祇甲・祇東・先斗町・上七軒・宮川町を五花街と呼ぶ。 祇甲は祇園ともいう。その祇園で名の知れた苑生という舞妓が 胸や秘部を抉り取られるという無残な姿で殺された。 関係者の誰もが阿漕という表現を使うほど、苑生は金に執着 していたという。明白な恨みによる犯行と思われたが、捜査は 難航し、捜査に加わった苑生の異母兄・御門興宣刑事は、 苑生と縁のあった元工場経営者の屋形重介という年配の男と ともに、第二の犯行を待った。屋形は、美樹という若い女性の 世話になり優雅な隠居生活を送っていた... ...続きを見る

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2007/04/04 02:12
晩秋の陽の炎ゆ
一族全員が槐(えんじゅ)性を名乗る槐一族の生き残り、 槐帰雲(かえりくも)は槐重衡(しげひら)率いる 八人の謀反者を探し求め双六川の上流に辿りついた。 五年前、族長である帰雲の父が男色に狂奔する 重衡ら若者たちを強く諌めたが、重衡らは反発し、 毒殺の暴挙を企て、一族を滅亡の危機に追い込んだのだ。 さらに重衡らは、一族に代々伝わる財宝強奪をもくろみ、 一族が最強の獣を目指し育て上げた北斗・天竜・地竜という 三頭の狼犬を連れ、雲を霞と消え去ったのだった。 一族の危機に、村を離れてい... ...続きを見る

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2007/03/23 02:03
秋霖
戦国の世、西国における名家中の名家と称された尼子氏は、 度重なる毛利氏の姦計の前に翻弄され、暗愚の家臣が 引き起こした内乱により滅びの一途を辿っていた。 虐殺にあった尼子氏の一党である新宮党の少年、 新宮孫四郎は、追っ手を逃れ瀬戸内海の小島に流れ着いた。 そこには、戦に明け暮れることに虚しさを感じた名のある 武将たちが棲みついていた。中でも道家道人と名乗る初老の 男は、その昔、火渡りの兼(かぬる)として、元寇討伐の 最前線で魔性の武術を披露し、八面六臂の活躍を見せた 伝説の男。... ...続きを見る

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2007/03/19 00:11
オロロンの呪縛
納沙布市に何かが進行している。 我が子を失い、失意の自殺行に出ていた遠山崇子は、 根コンブのブローカーとして、一攫千金を狙う立部佑二と 行きずりの関係となり、大きな民宿ノサップ荘で一夜を 過ごす。買い付けを終え、小樽に向かう二人だったが、 土砂崩れやトンネル工事のためという理由で、 屈強な男たちに行方を阻まれ、納沙布市から外に出ること ができない。冷静に周囲を見回すと、ノサップ荘の女中、 町の男たち、タクシードライバー、あげくには警察までもが 二人を市から出すまいと薄気味悪く振... ...続きを見る

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2007/03/01 00:54
扉のない闇
人間の心理を深く掘り下げ、少しだけ世にも奇妙な世界の 扉を開け、様々な出来事に巻き込まれる人々を冷静に描く 短編集。男が、女が、街に潜む魑魅魍魎が闇の中を駆け抜ける。 ・扉の彼方へ 婦女暴行殺害犯を追いつめた野方捜査員は、 犯人高原の行った鬼畜の所業に、捜査員の本分を忘れ、 無造作に射殺してしまう。それから三年が経ち、野方は 亡くなって間もない母の供養のため、車で国道を走っていた。 豪雨と霧の中、山中の見知らぬ街に迷い込んだ野方は、 近くの派出所で道を尋ねるが、派出所所員の眼を... ...続きを見る

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2007/02/26 00:38
虚空の影落つ
時の実権を握る岩倉具視は、明治政府創世のため、 おびただしい数の百姓を犠牲にした。幕府を打ち倒すため 利用するだけ利用し、幕府亡き後は、江戸の頃より 重税を貸し、一揆には砲弾で押さえ込む非情ぶりを見せた。 百姓たちの心の支えは、虚空と呼ばれる謎の人物。 年貢半減、奴隷解放に奔走する赤報隊の参謀であった虚空は、 雲水姿で錫杖を自在に操り、敵という敵を指一本触れさせる ことなく返り討ちにする神技的杖術を体得しているという。 岩倉は、百姓勢を惨殺し続ける一方で、虚空を恐れ、 藩主たち... ...続きを見る

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2007/02/05 01:58
虚空の舞い
浅津伊勢は団地の屋上で不運にも暴漢に襲われた。 その後も暴漢に執拗な脅迫を受け、娘の伊都と夫の一秋を 残して失踪してしまう。時を同じくして、不慮の事故を 起こしてしまった三田村貴子も同様に、失意のまま忽然と 姿を消してしまう。貴子の夫である高介と一秋は、 お互いの妻を捜索しているところ、偶然に出会い、ともに この尋様ではない失踪の裏側にある謎にせまって行く。 二人の懸命な捜索は、人知れぬ里で女性たちの かけ込み寺のような画塾を開く、麦野広子という人物に たどり着く。広子は、その... ...続きを見る

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2007/01/25 01:56
血の翳り
警視庁捜査一課の霜月令七は、血を遡っていた。 霜月は自宅近くの多摩川河畔で、妻子が絞め殺されてから、 警察を後にし、単身捜索に乗り出していた。 一つの手掛かりも浮かばぬまま二年が過ぎたが、 ついに霜月の前に、凄腕の襲撃者が現れた。 霜月は初めて事件の背景に隠された一端を見る。 一方で、「血(ルジラ)」という、自分の血縁を遡り その末裔を一人ずつ調査し、家系についてのコラムや 言い伝えなどを募った小冊子の存在を知る。 この「血」をきっかけとなり、事件の背景に想像の粋を超える 文... ...続きを見る

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2007/01/19 01:23
妖魔
あるときは人の支えとなり、あるときは人に牙を剥く、 そんな動物や自然との共存をテーマに描いた短編集。 事件発生となれば徳田左近刑事も登場します。 ・賢者の宴 何百年も前から伝わる吉右衛門狐の伝説が 現代に甦ったという。村の男女をかどわかし、 執りつかれたものは、夫婦に関係なくお告げの相手と まぐわい、村の秩序を乱し放題にしていた。 困り果てた村人は、つてで唯一狩りのできる栄吉に 相談する。栄吉は、吉右衛門狐、いかほどのものかと、 力強い足取りで、最初に狐が出没したという炭焼き... ...続きを見る

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2007/01/14 23:47
鬼女哀し
「無謀大型トラック膺懲か」新聞の見出しがそう騒ぎ立てた。 技術革新により一昔前より、スピード・安定感ともに乗用車に 引けをとらないまで高性能となったトラックやトレーラーが 高速道路を占拠し、一般車をあおるなどの暴走運転を 繰り返していたが、制裁とも呼べる一発のダムダム弾が飛来し、 暴走運転手を死に至らしめ、他の車も巻き込む大惨事を 生み出したのだった。事件はこれに終わらず、立て続けに 三件のハイウェイ狙撃が起こる。二件目の事件に偶然 居合わせた斗樫刑事を初めとする捜査陣は、膺懲説... ...続きを見る

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2007/01/06 01:20
鬼の跫
捜査四課の越智数正は、妻と若き医師・由布文人の 不倫を知り、男の矜持を貫いた。妻を射殺し、由布の 片足を奪い取ったのだ。越智は、刑務所に収容され、 一人娘の行く末を案じてはいたが、自分の行いに対して 悔いは無く、素直に刑に服していた。 ある日、無類の女好きが災いし、身内の裏切りを受け 同じ刑務所に収容されていた暴力団組長・大道寺公秀は 越智の類稀なる、格闘術と警察で磨き上げられた判断力を かって脱獄の相談をする。 初めは無視していた越智だが、一人娘がひっそりと首を吊り、 短い... ...続きを見る

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2006/12/30 01:48
捜神鬼
心に傷を持つ人々と動物の 不思議な触れ合いを描いた短編集。 ・痩牛鬼 酷薄な両親を持った天堂浩二は、 黒い子牛”ちび”と戯れることだけが生きがいという 不遇の少年時代を送った。天堂少年は、 その牛が父の借金の肩代りに連れ去られてから数年後、 松坂牛の生産牧場で、牧夫として働いていた。 ある日、牧場から一頭の牛が天堂少年とともに 姿を消す。松坂牛の過酷なまでの肥肉飼育への警告か、 ”ちび”への郷愁か、その理由は解き明かされないまま、 月日が過ぎていく。やがて厳寒の時期を迎えた... ...続きを見る

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2006/12/22 00:24
滅びざる大河
かずら橋の真ん中で、車同士が全く譲り合わず、 橋を塞き止めていた。ここで譲ろうものならお互い、村そして町に 戻ったときに、非難轟々を受けるのは承知している。 それほど、栂村と御所町は犬猿の仲だった。 そんな中、栂村の有力者、岩村という男が何者かに殺害される。 日比村長は積年の恨みを晴らす絶好の機会とばかりに、 鳴海町長に宣戦布告を申し出る。村対町が一触即発となったとき 県警の腕利き五堂平馬が現れ、一月以内に事件を解決する という約束を立てその場を収めた。 五堂はその評判とは裏腹... ...続きを見る

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2006/12/17 23:53
陽は陰翳してぞゆく
瀬戸内海のとある島で、三軒屋と呼ばれていた名家出身の 幼馴染三人、細江四郎と清河宣之、そして朝倉和子は、 仲が良過ぎたゆえ、つがいになることが出来ぬまま苦悩の 青春時代を送った。細江と清河は当時、和子に手を出せば、 互いを殺し合うという命の誓いを立てていた。 やがて細江は医師、清河は弁護士というそれぞれの道を進み、 和子が、二人以外の男と結ばれたことによって、 いにしえの呪縛から解かれた三人は、潤沢に人生の時計を進めていく。 それから数年が経ち、細江は偶然に和子と再会する。 そ... ...続きを見る

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2006/12/14 00:53
虎落笛
九分九厘無実。死刑執行の立会い中、検事の郷名清史は 時がすでに遅いことを知りながらそう判断した。 死刑囚の北岡雅成は、幼女殺害の汚名を着せられ、 頼る宛ても無く、この世からその生を消そうとした直前に 頭の中に浮かぶ大海原から冬の風が聴こえるとつぶやき、 郷名にその謎かけを残したまま十三階段を登っていった。 法そのものの無常さと矛盾を悟った郷名は、 検察庁を辞任し、ゆっくりと北岡の出生を辿っていく。 郷名が、検事時代の手腕を生かし調べを進めていくと、 北岡は幼い頃、人買いに売られ... ...続きを見る

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2006/12/09 00:18
梓弓執りて
免許を持たない偽医者として、すでに長い年月を 過ごしてしまった徳田兵介は、その生真面目さと 本当の医師に対する臆面から、誰よりも勉強をし、 経験を積んだことで、いまでは患者からは慕われる ほどになっていた。徳田の患者を思うひたむきさと おごりと言っても過言ではない自信から来る 懐の深さは心を閉ざした暴力団の男、牛窪勝五郎にすら 信頼される。しかし、牛窪が抗争の中で重症を負い、 その手術を失敗してしまったときからすべての瓦解が始まる。 牛窪は廃人同様の体を引きずりながら、 徳田... ...続きを見る

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2006/11/28 00:43
老人と狩りをしない猟犬物語
赤石山脈の奥茶臼岳にある荒涼とした大地に 老人の住まいはあった。集落から少し離れたこの地の 裏山には、家の屋根ほどもある翼を優雅に羽ばたかせ、 鉄のような鈎爪で、天から獲物を一瞬でさらう犬鷲、 五十貫を越す巨体とその剃刀のようなするどい牙で、 山の麓を制する牙猪、そして、老人の息子の嫁を殺し、 生涯をかけて鍛え上げてきた隼と名づけた猟犬の血肉を喰らい、 孫にまでも死の恐怖を与えた怨敵、巨熊という三大王者が 君臨していた。老人が三大王者全てを撃つことに 燃えていた時代は、風のよう... ...続きを見る

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2006/11/25 00:27
怨霊孕む
時は戦国、南北朝の乱世。新田義貞、足利尊氏争う中、 義貞を支持する熊谷家主従九人の武士に熊谷義直という 若き侍ありき。知将として名を馳せる叔父の貞正とは、 打って変わり、戦こそ武士の魂とばかりに斬り結び、 また斬り結びに明け暮れば、九人の残党をあれよあれよと 大国領主にまでのし上げ、あげくには時の権者、関盛春が 娘をもかどわかし、一国ならず二国三国の城主となりにけり。 しかれども、この娘ただならぬ怨霊の気配かもしだし、 熊谷家に、屈強の遠縁者、法正、法道軒兄弟、さらには 疾風の... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

2006/11/17 00:37
風は悽愴
疾風の徳蔵とかいう賊が暴れまわっているという噂。 徳蔵は、一匹狼で凄腕の盗人だったはずだが、 安、秋という二人の暴漢と組み、押し込み強盗を 繰り返しているという。しかし暴挙の全ては二人の 相棒が犯したもの、徳蔵は愛想をつかし、廃れ寺に 身を隠す。そんな徳蔵が、古い因縁を持つ竜海という 僧に、一匹の犬シロをあずかり、自らそうとは知らず 狼の仔ゴロを拾い、動物を相手にこれまでの凄愴と 言える生活から一転した情のある暮らしを送っていた。 しかし、安寧な生活に浸れない狼の本能が芽生えた... ...続きを見る

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2006/11/14 00:37
妖獣の村
古関志保の妹、高校生の静香は、友人と 山旅行に出た。しかし、そのまま姉の元から姿を 消して、すでに一ヵ月半が経つ。業を煮やした志保は 元弁護士の探偵、村雨晋作とともに、妹の足跡を 辿っていく。切れ者の村雨はあっさりと、地元の 喫茶店のウェイトレスから警察も聞き得なかった、 「笹生村の奇祭を見に行ったのではないか?」 という有力情報を握る。笹生村に、着いた二人は、 山奥の村らしからぬ、整備された道路、 豪邸と呼んでも恥ずかしくない重厚な住宅が並ぶ 居住区を目にし、笹生村の異形さ... ...続きを見る

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2006/10/27 01:27
修羅の峠
木曽の僻村、経文村。その村にいつからそこに居て、 どこからやって来たのか定かではない、地蔵が祀られていた。 古事に伝わるとおり、地蔵には、地獄の亡者たちを救う力 が備わっているようで、過去に地蔵が盗まれたときには、 村に数々の受難が起こったという。 村長を初めとする、村の代表たちは、祟りを恐れ、 村一番の真面目で働き者である初老の武平(ぶへい)を 捜索の旅へといざなう。しかし武平は村人の期待以上の 働きで、全国を股に掛け、地蔵の行方を追った。 地蔵探しの中で、武平は、村のもう一... ...続きを見る

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2006/10/24 01:42
荒らぶる魂
小説家を目指し、執筆を続ける治宗克郎は、 なかなか入選が果たせず路頭に迷っていた。 生活は、桐野という一級建築士に無償で与えらた ペンションでのものだが、当然、妻の背後に桐野の 影を見ながらという苦悶に包まれた日々であった。 そんな中、治宗は、ペンション近くの山中で はぐれた猪の子を拾う。犬を陽と例えるなら、 猪は陰と言われるとおり、なかなか、なつくことが なかったものの、治宗、妻、娘、そして愛犬のちびの 愛情に囲まれ、次第に心を許し始めた。 これをきっかけに、治宗の執筆意欲... ...続きを見る

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2006/10/20 00:03
神の岬
岬をテーマにした短編3部作。 ・神の岬 弁護士、会社社長、医師など成功者たちが集い、 別荘を建て部外者は入れず、夜な夜な淫らな パーティを楽しんでいるという神の岬。 ある日、そこに男女の若者がオートバイで乗り入れてきた。 若者の挙動は何から何まで怪しく、優雅に過ごす彼らへの 反発か嫉妬か、再三の注意にも関わらず、岬を爆走し続け 住人の気分を酷く害した。時は経ち、普段の生活に 戻った彼らに、突然嫌がらせとして生き物の屍骸や糞尿が 届けられた。当然、全員の脳裏にはオートバイの若者... ...続きを見る

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2006/10/14 23:44
魔笛が聴こえる
鳥取県の片田舎、御霊町(みたまちょう)。 そののどかな田舎風情とは異なり、町内には怨憎渦巻く、 地域南北の争いが絶えない。 町の北には、町長を代表とした、新興勢力。 いろいろな伝説や神話で、町興しに取り組み、 町の公共施設をすべて北側に設置し、南地区を追い立てる。 一方、南地区の人々は北地区に虐げられながらも、 農業で細々と生計を立て、古くからの山林を維持していた。 ある日、南地区の反町長派代表の一人娘が、 運河に落ち、幼い命を絶つ。その運河はよりによって、 南地区が町長に再... ...続きを見る

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2006/10/08 22:29
二万時間の男
ちょっと長めの短編4話。 ・二万時間の男 妻が帰ってきません。刑事の曾我秋之は、 失踪理由もままならぬまま、奥多摩湖の外れから 妻の辿ったであろう大月までの道をバイクで疾駆するが、 そこで、餓鬼道に堕ちたような貧しく生きるすべを持たない 夫婦の噂を耳にする。手掛かりを求めるうちに、 偶然疑惑の夫婦に出会い、二人の過去に遡るが、 その夫婦の様子は、貧しかった日本の象徴である 炭焼き、特に焼き子という奴隷のような身分を強いられた、 幼い兄弟の噂とあまりに酷似していた。 ...続きを見る

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2006/10/01 01:25
回帰線に吼ゆ
北斗丸の能崎船長は、長年の経験から得た感で、 次の航海が決して穏やかなものにはならないことを 予期していた。その航海は、全国から服役中の囚人を募り、 函館−長崎間を往復するという職業訓練航海であった。 能崎は、広田という男を特に警戒していた。 広田は、現在の刑とは別に、銀行から4億円を強奪した 疑いがかけられており、その無機質で冷たい視線は 航海の騒乱を物語っていたが、航海中はもちろん脱走や 叛乱を企てたとしても海の真ん中ではなすすべもないため、 能崎は、案ずるより生むが易しと... ...続きを見る

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2006/09/27 00:20
呑舟の魚
石川県江沼郡須山町。町長を務める黒須吉孝は、 幼少の頃、”神隠し”にあったと黙されていた実の弟、 平吉と二十年ぶりの邂逅を果たす。 平吉は偶発的な事故から失った記憶を取り戻し、 故郷を尋ねてきたのだ。 しかし平吉が生まれたとき、呑舟の魚の黒光りする 背鰭を見た者がいるという。 「叛乱を企てる子供が生まれた年には、かならず、 呑舟の魚が河に姿をあらわす」と語り継がれる黒須家に とって、平吉は凶事そのものであり、 吉孝は呪いに怯え狂う日々を過ごすことになる。 吉孝は、事が起こる... ...続きを見る

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2006/09/21 00:55
遙かなる海嘯
16年前のとある航海簿には、以下の名前が連ねてあった。 北九州地検検事正:平泉公英 南九州地検検事正:島田敬之 北海道地検検事正:竜野長重 北陸地検検事正:鈴木清治 兵庫地検検事正:森本博文 弁護士:家中正晴 機関士:広田隆吉 通信士:三根洋介 5人の検事正と家中は研修同期性の間柄で、 毎年恒例の船旅を楽しんでいたようだ。 事件は、平泉・島田が何者かに針金で惨たらしく絞殺される ところから始まる。鹿児島県警の清村一守は、16年前の航海から 事件を紐解こうとするが、広田と... ...続きを見る

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2006/09/19 00:50
炎の大地
ブラジルの片田舎。日本人の営む農園を惨劇が襲う。 ”ジャララックス(猛毒蛇)”の異名を持つアントニオタバーレス という大悪党が、”ガリンペーロ”と呼ばれる悪事を働く日雇い 労働者の一団を率いて、家主を惨殺。妻を輪姦そして惨殺。 さらには娘を陵辱。嵐の去った後、三郎と四郎の幼い兄弟だけが 残された。兄弟は、復讐を胸に街へ出ようとするが、 早速、大人のあくどさに負け、全財産を失ってしまい、 灼熱のテーラペーリョ(赤い土)に、瀕死のままジャングルを彷徨う。 事件の捜査には日本の外事警察... ...続きを見る

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2006/09/18 02:36
われは幻に棲む
娘が神隠しにあってから15年。 父の浜村千秋は、北海道の北端から始め、日本全国の 小さな漁村から僻村まで隈なく捜索し続けていた。 手掛かりは娘の右耳にあった、翡翠(ひすい)色の痣。 そんな折、長野の山中で、「ち一号」事件そして 「鬼女」事件を追う捜査陣と出会う。 「ち一号」とは、デパートや銀行に強盗を働き、 あるときはビルの壁を蜘蛛のように登り去り、 あるときは幹線道路を挟んだ向かいのビルに飛び移るという 離れ技をやってのけ警察を煙に巻く、 いま最も新聞報道を騒がしている怪盗... ...続きを見る

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2006/09/10 22:38
闇に潜みしは誰ぞ
深山幽谷に自生するハシリドコロ。それは、 食した人間を幻覚の世界に誘い走り狂わせる毒草。 ウラン探鉱家の尾形と河井は、北上高地でキャンプ中に、 ハシリドコロに幻惑され、殺し合いを演じる。 それからしばらく後、全く別のところで仙波という刑事が 車を走らせていた。仙波は事故現場の騒然に巻き込まれ、 わけもわからぬまま重傷者を病院へ運ぶことになったが、 この事故に関するすべての歯車が怪しく動いていることを 刑事の感で察知する。仙波の予想通り、次々襲い掛かる 見えない敵、背後に潜む謎の... ...続きを見る

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2006/09/08 00:37
怒りの白き都
決して有能とは呼べない商社マンの山岡は、 上司に嫁の貰い手のない娘をあてがわれ、断ったあげく、 左遷とも呼べる末端部署に配属されてしまう。 左遷の少し前に嫁いだ妻は、甲斐性のない夫に愛想をつかし、 騙されたとののしりながら、浮気を始める。 山岡は全てから逃避し、ハンティングに没頭していると、 偶然に自然の切り開いた、謎の洞窟を発見する。 そこには、時価数千億といっても過言ではない、 無限の岩塩が埋蔵され、その結晶はスペクトルを 鮮やかに映し出す、神秘の光を帯びた巨大地下宮殿だっ... ...続きを見る

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2006/09/04 23:40
去りなんいざ狂人の国を
その液体ガスの化学名はシアン化水素。 俗に言う青酸ガスのことで、ユダヤ人逆殺で有名だ。 そんなガスが何者かの手によって 通産大臣と知事を乗せた乗用車の通過する関門トンネルに 送り込まれた、喉を掻き毟り、もがき苦しむ一般人、要人、 その他悲喜交々。警察への挑戦か、はたまた、小さな怨恨か、 未曾有のテロ行為におののく警視庁。 その恐怖の覚めやらぬうちに五十億円の要求という 犯人の明確な動機が明らかになる。 その卑劣さが政府と犯人を「対峙」という姿勢に変えていくが、 このテロルは次... ...続きを見る

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2006/08/31 23:54
咆哮は消えた
寿行先生が39歳のときオール讀物新人賞佳作を 受賞なさった、処女作『犬鷲』を所収した短編6作。 ...続きを見る

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2006/08/30 00:31
魔界
タイトルの話は無いですが、血(ルジラ)関係の短編5編です。 ・黒い血の果て ごく普通の勤め人:遠野は、相手が無謀運転だったとはいえ、 バイカーを轢き逃げしてしまう。自首か逃亡かの葛藤の中で、 心の迷いとは何か違った決断力で次々と偽装を重ねていく。 しかし一方で、自分の部下の佐藤という男が偶然を装いながら、 その偽装を一枚一枚引き剥がしていく。不安に耐えられなくなった 遠野は、逃避ともいえる、自らの血を遡る旅に出る。 そこには意外な事実が隠されていたのだが・・・ ...続きを見る

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2006/08/26 00:44
鬼が哭く谷
最期がムムムという話を集めた短編全6話。 ・欲望の谷 畳二枚ほどの岩盤に、浮かぶ人面。村人はそれを蟹の目と呼び恐れていた。 それは壮大な歴史の奥から現れた謎の遺産なのか、 たんなる自然の切り結んだ滑稽な芸術なのか、ただ一つ言えることは、 関わった者たちを、亡きものにしていくという、恐るべき呪いの彫刻であった。 この日も、何も知らないパルプ業者の広田は、いわくつきの仲間たちとともに、 その呪いの淵へと迷いこんでしまう。 ・呪い熊 どうにもならないダメ亭主松坂憲一は、名前は格好よい... ...続きを見る

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2006/08/22 01:19
わが魂、久遠の闇に
妻が帰ってきません。(このブログを始めて何回書いたことか・・・) 幼い娘を連れて、帰京した妻は、帰りの旅客機を キャンセルしていた。ちょうどその頃、大企業社長と銀行頭取 を含む、5名を乗せたビジネスライナーが大雪の積もる山岳地帯で 行方不明となる事件が発生。そのニュースを夫である出雲広秋は耳にし、 ビジネスライナーに妻が同乗していたのではないかという 疑惑が浮かんだ頃、生存が絶望視されていた、 ビジネスライナーの乗客5名が奇跡の生還を遂げる。 出雲は、友人の中谷とともに5名を追及... ...続きを見る

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2006/08/10 00:26
双頭の蛇
短編五篇。 ・狂った夏  とある過疎化の村で、若者を集める手段として、  フリーセックスそして狂喜乱舞する「祭り」が興された。  その傍若無人な集団は後に二十人委員会  という名で、村では治外法権の地位を手にする。  その村で警官が一人行方不明となったが、  警官の兄は、二十人委員会が弟を殺害したと  確信を得て、復讐の焔を浮かび上がらせた。 ...続きを見る

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2006/08/09 01:01
荒涼山河風ありて
UFOを目撃した!山形日報の記者:寺本は 超常現象も宇宙人も信用していないが、 あの山岳地帯に忽然と現れた怪光は科学では 説明できないと、驚愕する。 その頃、山雪崩か火山活動か、とある山荘に地鳴りと ともに土石流が襲い掛かり破壊される。 そこで妻と子供を失った気象庁観測部調査係:川北は、 その現象への官庁の対応から疑問を持ち始める。 二人は必然的に協力することとなり、 偏屈者の異名を持つ地震会の権威:能取教授の 支持を得ながら、次第に巨大な組織との闘いを くりひろげる。 ... ...続きを見る

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2006/08/07 22:48
魔の牙
中原順はコツコツと働き年金で余生を送るような人生は、 つまらないと思っていた。乾坤一擲の勝負にかけ、 想像だにできない年月を費やし、構想に構想を重ね、 銀行強盗を成功させる。しかし、警視庁一、二を争う切れ者 涸沼涼介に狙われたことで、その悪運がつきる。 物語は、その二人と検事、女子大生グループ、ヤクザ集、 老いたハンターとその猟犬、謎の男らが、暴風雨の中、 山荘に集うことから始まる。 それまでの逮捕するのしないのはどうでもよく、 山荘では、台風そして迫り来る謎の野獣の群れが、 ... ...続きを見る

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2006/08/03 00:21
汝!怒りもて報いよ
青い天と地の里。 そこは幻術使いの司祭が悟りを啓いて興した、 真理を追究する宗教の里。 ある日、普通の主婦、片倉京子が車で通りかかると、 その里から逃げ出してきた女性が助けを乞うて 無理やりに同乗してくる。 その女性は、司祭以下から悪魔憑きと呼ばれ、 結果的には京子をも巻きこみ 司祭自らの軍門に下ってしまうことになる。 怒りに打ち震えたのは京子の夫、草介であったが、 司祭は司祭たる魔術を用い、草介を返り討ちにする。 草介は興信所の調査員山沢と司祭の過去を暴き、 再び京子奪... ...続きを見る

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2006/08/02 00:10
悪霊の棲む日々
『悦楽のルート』と呼ばれる極秘の旅路があった。 日本中、行く先々で豪華なもてなしを受け、 人妻に君臨できるという。 警察に追われ、逃亡中の多門辰也は、 偶然にそのルートの存在を知り、先行の久光作太郎に とってかわり、各地で夢のような体験を味わうが、 最後に待っていたのは、農薬許認可の汚職に絡む、 不老不死を謳う恐るべき研究所と辺境に潜む狂った 老人たちだった。 ...続きを見る

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2006/08/01 00:04
牙城を撃て
どこまで酷い目に遭わせられるのか。 確かに腕のいい刑事ではあったが三影竜昭は、 定石通り厚生年金汚職の捜査をしていただけたった。 しかし、捜査はすべて先方に見破られ、 目撃者は殺害、関係者は行方不明、 あげくには敵の一味に捕らわれてしまう。 あるときは南アルプスあるときは有明、 そして神戸まで監禁逃亡を繰り返し、 組織の全貌を暴いていく。 ...続きを見る

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2006/07/27 00:05
幻の白い犬を見た
引き続き短編7話です。 ...続きを見る

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2006/07/25 01:04
原色の蛾
徳田刑事の捜査録全七編 ...続きを見る

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2006/07/23 22:54
化石の荒野
流氷に乗るキタキツネ。 それ見守る幼い自分自身の記憶。 ...続きを見る

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2006/07/22 23:02
蒼き海の伝説
倉田明夫は悲しすぎる。 嫁が半月の約束で入院。 しかし医師に翻弄されるまま、嫁は朽ちていくかのように 死の淵へ立たされていく。「仇」。 倉田は、復讐に立ち上がるが、巨大な医学会・法廷の前に 無残に跪き、あまりにも惨い代償として右腕まで失うことに。 ...続きを見る

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2006/07/22 00:37
君よ憤怒の河を渉れ
突然、あいつが犯人だ!と見知らぬご婦人に指差される。 しばらくして別の男から、やはり、あいつが犯人だ! と検事・杜丘冬人は突然覚えの無い罪をきせられる。 証拠もすべて揃っていた。 ...続きを見る

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2006/07/21 01:18
屍海峡
アパートの一室で、顔ケロイドの男が変死。 中岡・徳田という二人の刑事が捜査を進めていくと 松前・秋宗という二人の関係者が浮かび上がる。 秋宗は心神耗弱で容疑者となるが、 事件の舞台である海の秘密を握っている 松前は自ら謎解きに使命をもって 殺人海流よろしく瀬戸内へ渡る。 遅れて中岡も石油会社のエリートが真犯人であると 確信し、執念の追求をつづける。 ...続きを見る

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2006/07/20 00:06
瀬戸内殺人海流
妻が帰ってきません。 待っていると別の殺人事件から 妻が事件に巻き込まれていることがわかり 妻の妹と遠野刑事(後の徳田刑事と思われ)と 妻の右太股にあるブルーの痣を手がかりに 失踪の謎を追っていく。 ...続きを見る

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2006/07/19 00:03
安楽死
気弱な記憶喪失の男を警察が 保護し身元を洗っていると ...続きを見る

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2006/07/18 02:36

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